熊本県で事業採択、妊婦のQOL改善へ
フードテック企業のトイメディカル株式会社(以下、トイメディカル)は18日、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)、株式会社ユーリア(以下、ユーリア)とともに、妊婦のQOL改善に向けた、栄養状態のモニタリング方法や適切な食事方法などに関する検証を開始すると発表した。2024年12月~2025年2月での実施を予定している。
3社は、熊本県による「令和6年度UXプロジェクト実証実験サポート事業」の公募で「熊本県における高齢出産女性の栄養状態のモニタリングと吸収されない塩が及ぼすQOLの改善についての取り組み」を提案、9月27日に実施事業者として採択を受けた。検証はこのもとに実施されることとなる。
熊本県では、35歳以上で出産する女性の割合が3割弱と全国でも出産年齢が高い傾向にあり、高齢出産の事例が多い。高齢出産では妊娠高血圧や糖尿病などのリスクも高く、栄養管理がとくに重要とされるが、熊本県内の産婦人科医師数は全国平均を下回り、医療提供体制に課題を抱えているという背景がある。
この問題を受け、3社は妊婦の栄養状態のモニタリング方法や、より安心して出産できる栄養状態へと導く適切な食事方法について検証を行い、栄養状態関連のデータベースを構築、出産にかかるリスクを可視化するとともに、妊婦個々に最適なソリューション提供の体制整備を進めていくこととした。
3社は、熊本県による「令和6年度UXプロジェクト実証実験サポート事業」の公募で「熊本県における高齢出産女性の栄養状態のモニタリングと吸収されない塩が及ぼすQOLの改善についての取り組み」を提案、9月27日に実施事業者として採択を受けた。検証はこのもとに実施されることとなる。
熊本県では、35歳以上で出産する女性の割合が3割弱と全国でも出産年齢が高い傾向にあり、高齢出産の事例が多い。高齢出産では妊娠高血圧や糖尿病などのリスクも高く、栄養管理がとくに重要とされるが、熊本県内の産婦人科医師数は全国平均を下回り、医療提供体制に課題を抱えているという背景がある。
この問題を受け、3社は妊婦の栄養状態のモニタリング方法や、より安心して出産できる栄養状態へと導く適切な食事方法について検証を行い、栄養状態関連のデータベースを構築、出産にかかるリスクを可視化するとともに、妊婦個々に最適なソリューション提供の体制整備を進めていくこととした。
社会一般の健康課題解決にもつなげる方針
3社はまず、熊本県内在住の35歳以上で妊娠後期にある女性、最大50人を対象に、尿から体の状態を即時解析するユーリアの栄養モニタリング技術を用い、採尿で栄養状態をチェックする検査を定期的に実施、2カ月間の栄養状態モニタリングを行う。得られたデータの記録も進め、妊婦の栄養状態に関するデータベースとして構築していく。
また、食事の味を変えずに塩分の体内吸収を抑制する、トイメディカルの調味料「零しお」を提供し、これを用いる前の塩分摂取量を抑えた食事と、使用した場合の食事とで満足度に関するアンケートを実施、提供によるQOL改善効果や、ストレス軽減効果を評価する。
こうして得られた妊婦の栄養状態や食事への満足度の情報をもとに、それぞれの妊婦に適切な食品やサプリメントの提案を行うなど、個別最適化したソリューション提供への体制づくりを、熊本県内の医療機関らと連携して進めることも視野に入れている。
さらに非妊娠女性の栄養状態を、妊婦と同一条件で1カ月間にわたりモニタリングしてデータベース化し、妊婦の栄養状態に関するデータベースと比較して、栄養状態の変化や特徴などもみていくとする。
検証事業においては、トイメディカルが代表企業となり、塩分の過剰摂取対策となる補助食品や調味料の開発・提供を担う。ソフトバンクは生成AIなどを用いた栄養状態に関する検査結果の解析と、サービスパッケージ化の検討を担当する。ユーリアは栄養状態を簡単にモニタリングできる即時栄養検査キットを提供する役割を担う。
また3社では、この取り組みで得られた知見やノウハウをもとに、トイメディカルの塩分コントロール技術や、ユーリアの栄養モニタリング技術を組み合わせ、高血圧や心血管疾患などを引き起こす塩分の過剰摂取など、広く社会にみられる健康課題の解決への貢献も目指していくとした。
(画像はプレスリリースより)
また、食事の味を変えずに塩分の体内吸収を抑制する、トイメディカルの調味料「零しお」を提供し、これを用いる前の塩分摂取量を抑えた食事と、使用した場合の食事とで満足度に関するアンケートを実施、提供によるQOL改善効果や、ストレス軽減効果を評価する。
こうして得られた妊婦の栄養状態や食事への満足度の情報をもとに、それぞれの妊婦に適切な食品やサプリメントの提案を行うなど、個別最適化したソリューション提供への体制づくりを、熊本県内の医療機関らと連携して進めることも視野に入れている。
さらに非妊娠女性の栄養状態を、妊婦と同一条件で1カ月間にわたりモニタリングしてデータベース化し、妊婦の栄養状態に関するデータベースと比較して、栄養状態の変化や特徴などもみていくとする。
検証事業においては、トイメディカルが代表企業となり、塩分の過剰摂取対策となる補助食品や調味料の開発・提供を担う。ソフトバンクは生成AIなどを用いた栄養状態に関する検査結果の解析と、サービスパッケージ化の検討を担当する。ユーリアは栄養状態を簡単にモニタリングできる即時栄養検査キットを提供する役割を担う。
また3社では、この取り組みで得られた知見やノウハウをもとに、トイメディカルの塩分コントロール技術や、ユーリアの栄養モニタリング技術を組み合わせ、高血圧や心血管疾患などを引き起こす塩分の過剰摂取など、広く社会にみられる健康課題の解決への貢献も目指していくとした。
(画像はプレスリリースより)