FiNC総研が朝食での栄養摂取実態調査を実施
予防ヘルスケアとAI技術に特化したヘルステックベンチャーの株式会社FiNC Technologies(以下、FiNC社)は3月29日、同社の調査研究機関「FiNC総研」の調査として、栄養摂取の実態調査を行い、その結果をまとめて公表した。
調査は2023年9月16日~10月20日の期間、18歳以上76歳以下の「FiNC」ユーザーを対象に実施した。アンケートとともに、回答者の食事記録データから栄養摂取量を調査してまとめている。有効回答数は男性984人、女性2,961人の合計3,945人分だった。
対象者のうち、「FiNC」アプリでの食事記録データが1日分以上ある516人で、朝食の量がどうかを調査した。朝食摂取エネルギーが1日の総摂取エネルギーの3分の1以上ならば「朝食をしっかり食べる人」とし、3分の1未満ならば「朝食を軽く済ませる人」とみなしている。
調査は2023年9月16日~10月20日の期間、18歳以上76歳以下の「FiNC」ユーザーを対象に実施した。アンケートとともに、回答者の食事記録データから栄養摂取量を調査してまとめている。有効回答数は男性984人、女性2,961人の合計3,945人分だった。
対象者のうち、「FiNC」アプリでの食事記録データが1日分以上ある516人で、朝食の量がどうかを調査した。朝食摂取エネルギーが1日の総摂取エネルギーの3分の1以上ならば「朝食をしっかり食べる人」とし、3分の1未満ならば「朝食を軽く済ませる人」とみなしている。
すると、「朝食をしっかり食べる人」は19.8%で2割弱となり、「朝食を軽く済ませる人」が68.6%、「朝食を食べない日がある人」も11.6%にみられた。
朝食は身体活動に必要な栄養素やエネルギーをしっかり補給し、その日の活動を開始できる状態を整える上で非常に重要な意義を持つが、「しっかり食べる」人は少数派で、食べても軽く済ませたり、食べない日があったりする人が多いと分かる。
朝食は身体活動に必要な栄養素やエネルギーをしっかり補給し、その日の活動を開始できる状態を整える上で非常に重要な意義を持つが、「しっかり食べる」人は少数派で、食べても軽く済ませたり、食べない日があったりする人が多いと分かる。
量はしっかり食べていても栄養素は不足気味のものも?
続いて「FiNC」アプリの食事記録データが1日以上ある50~64歳を対象に朝食の平均栄養摂取量を調査した。栄養素の摂取目安は、2020年版の「日本人の食事摂取基準」における目標量、推奨量または目安量の3分の1量を基準にしている。
まず、朝食をしっかり食べる人と、朝食を軽く済ませる人では、やはり朝食をしっかり食べる人の方が満たせている栄養素項目も多く、食事量と栄養の比例関係が見てとれた。朝食を軽く済ませる人では、鉄のみ推奨量を上回ったが、それ以外の栄養素は不足している。
ただ、朝食をしっかり食べる人でも、たんぱく質やビタミンD、ナイアシンはほぼ推奨量が摂取できており、ビタミンB2はとくに多く摂取できている傾向にあったものの、鉄はわずかに不足し、食物繊維やビタミンB1では目標を下回っていた。
カロリー面では十分な補給ができていても、朝食として摂るものの内容に問題があり、必要な栄養素を摂りきれていない可能性が考えられる。量だけでなく、質・内容を考えて摂取する必要があるだろう。
ただ、朝食をしっかり食べる人でも、たんぱく質やビタミンD、ナイアシンはほぼ推奨量が摂取できており、ビタミンB2はとくに多く摂取できている傾向にあったものの、鉄はわずかに不足し、食物繊維やビタミンB1では目標を下回っていた。
カロリー面では十分な補給ができていても、朝食として摂るものの内容に問題があり、必要な栄養素を摂りきれていない可能性が考えられる。量だけでなく、質・内容を考えて摂取する必要があるだろう。
では、実際にどんな食品が朝食として摂取されているか、よく食べるメニューを全員に調査したところ、主食は「白ご飯」が1位、2位は「食パン」、3位に「オートミール」がランクインし、以下4位「おにぎり」、5位「トースト」となった。
おかずでは、1位が「納豆」、2位に「目玉焼き」、3位「ゆで卵」となり、4位は「レタスサラダ」、5位「きな粉」となっている。
果物やデザート類では、1位に「バナナ」がランクイン。2位は「ヨーグルト」、3位が「リンゴ」、4位「梨」、5位「キウイ」となった。
飲料では1位が「コーヒー」、2位「牛乳」、3位に「カフェオレ」となり、4位には「豆乳」が入っている。5位は「トマトジュース」だった。
FiNC社によると、「FiNC」ユーザーは全体的に健康意識の高い層であり、それゆえに朝食として代表的な食品とともに、健康に配慮した食品が上位にランクインする結果になったとみられるという。
性別・年代別では、女性が男性より「きな粉」を習慣的に摂取していること、組み合わせや食品タイプでは、全年代で低脂肪や脂肪ゼロなどの脂肪分を抑えたヨーグルトがよく選ばれていることも判明した。
朝食は、手軽かつ健康に配慮した食品で摂りたいというニーズがあるとみられるが、多様な食材を組み合わせ、日々バランス良く、多くの栄養素を十分に摂ることは、なかなか難しいのが現実と考えられる。
(画像はプレスリリースより)
(出典:FiNC総研調べ)
おかずでは、1位が「納豆」、2位に「目玉焼き」、3位「ゆで卵」となり、4位は「レタスサラダ」、5位「きな粉」となっている。
果物やデザート類では、1位に「バナナ」がランクイン。2位は「ヨーグルト」、3位が「リンゴ」、4位「梨」、5位「キウイ」となった。
飲料では1位が「コーヒー」、2位「牛乳」、3位に「カフェオレ」となり、4位には「豆乳」が入っている。5位は「トマトジュース」だった。
FiNC社によると、「FiNC」ユーザーは全体的に健康意識の高い層であり、それゆえに朝食として代表的な食品とともに、健康に配慮した食品が上位にランクインする結果になったとみられるという。
性別・年代別では、女性が男性より「きな粉」を習慣的に摂取していること、組み合わせや食品タイプでは、全年代で低脂肪や脂肪ゼロなどの脂肪分を抑えたヨーグルトがよく選ばれていることも判明した。
朝食は、手軽かつ健康に配慮した食品で摂りたいというニーズがあるとみられるが、多様な食材を組み合わせ、日々バランス良く、多くの栄養素を十分に摂ることは、なかなか難しいのが現実と考えられる。
(画像はプレスリリースより)
(出典:FiNC総研調べ)