福岡発のスタートアップ、株式会社PECOFREE（以下、PECOFREE）は18日、同社が展開する学童向けおやつ配送「PECO kids」が豊島区教育委員会の協力を得て、区内の学童クラブ（子どもスキップ）22施設へ試食提供を実施したと発表した。2025年9月に行われたもので、約2,500食の試食が提供されている。

PECOFREEでは、この取り組みを通じ、学童におけるおやつ提供の課題を共有、より安心・安全な食支援のあり方を追求しようとしている。

「PECO kids」は、成長期の子どもたちに必要な栄養をおやつの時間で自然に補えるよう、開発された学童向けおやつ。365日安心して食べられるよう、高品質で安全な素材を用い、現場の負担を軽減、学童支援や子育て環境の充実につなげるソリューションとして設計されている。

管理栄養士監修のもと、鉄分やカルシウム、ビタミンなどの心と身体の成長を助ける成分をバランス良く配合。特定原材料8品目を用いない、アレルギー配慮の製品も展開し、全国の学童・教育施設で活用が進んできている。

今回、試食を実施した学童クラブからは、日々のおやつ提供に関するリアルな課題とともに、「PECO kids」への率直な感想が寄せられた。

その中には、アレルギー対応には普段からとくに気を遣っているため、「PECO kids」は原材料情報が明確であり、安心して出せる点が良かったという声や、栄養バランスが整っていて子どもらも喜んで食べたという声があった。

また普段は職員が予算管理、献立作り、スーパーでの材料購入などすべてを担っているため負担が大きく、昨今の価格上昇もあり予算内で内容を充実させるのがますます難しくなっているといい、価格を変えず栄養に配慮したおやつを取り入れることができれば理想、という声もみられた。

保護者らからは、手作りおやつがあればという声もある一方、アレルギーや衛生管理、設備の制約により対応が難しいという現実も語られ、職員側からは負担を軽減しながら子どもらが安心して楽しめる時間を増やしたいとの声も寄せられている。

試食では、「PECO kids」オリジナルおやつのカレー味を提供、子どもらからは「本格的で美味しい」「家でも食べたい」といった声があがり、他の味も食べてみたいという声もあるなど好評だったという。

PECOFREEが訪問した施設のひとつでは、試食した児童の30人全員が「おいしかった」と回答。おやつの時間が子どもらの笑顔と会話を生む大切なひとときであることも確認できたとされている。

試食提供を通じ、「おやつを取り巻く環境変化」も見えてきたといい、食品価格の上昇やアレルギー対応の厳格化などにより、安全・安心・栄養・コストのすべてを満たすおやつ選びが年々難しくなっているとされた。

さらに職員からの声からは、おやつを食べるより遊びたい子もいれば、おやつを楽しみにしている子もいて、子ども一人ひとりの嗜好や生活リズムに合わせた柔軟なおやつ提供の必要性が浮き彫りになったと報告されている。

これらを受け、PECOFREEでは、現場で求められているのは安全性のみならず続けられる仕組みだと改めて実感したという。

「PECO kids」では、そうした点にも配慮し、継続しやすく、学童運営にも無理なく取り入れられる「献立型」の仕組みをとって提供している。

同社は継続的な栄養補給を通じ、子どもらの成長を支える体制を現場とともに整えながら、今後も教育機関・地域などと連携し、栄養と安心を両立できるおやつ提供のかたちをさらに広げていくとした。

（画像はプレスリリースより）