何をどう食べるか、食事悩みに支援ニーズ
AIによる献立・栄養管理支援アプリ「おいしい健康」の提供を進める株式会社おいしい健康(以下、おいしい健康)は8日、がん治療中の患者とその家族を対象にした「治療中の食事に関する意識調査」を実施し、その結果をとりまとめて公開した。
調査は自社調査として、2025年2月10日~2月18日に実施、115人から有効回答を得ている。
調査は自社調査として、2025年2月10日~2月18日に実施、115人から有効回答を得ている。

まず、治療中の食事について、どのような支援やサービスがあれば、より安心して食事をとることができたと思うか、複数回答可で尋ねたところ、最多は「簡単に準備できる食事やレシピの情報がほしかった」の61.7%となった。
次いで多いのは「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報が知りたかった」の60.0%、3位は「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の37.4%、4位には「家族や周囲のサポート方法に関する情報がほしかった」の36.5%がランクインしている。
治療影響などから、食べやすいもの、避けたいものが異なる中で、それに対応した食事やレシピの情報、どのように工夫すればよいのかといった情報、継続可能な簡単な準備でできるものなどへの情報を求める向きが強い。
次いで多いのは「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報が知りたかった」の60.0%、3位は「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の37.4%、4位には「家族や周囲のサポート方法に関する情報がほしかった」の36.5%がランクインしている。
治療影響などから、食べやすいもの、避けたいものが異なる中で、それに対応した食事やレシピの情報、どのように工夫すればよいのかといった情報、継続可能な簡単な準備でできるものなどへの情報を求める向きが強い。

症状によってニーズの違いも
欲しかった支援やサービスを尋ねる同じ問いについて、症状別で分析すると、倦怠感・疲労感がある場合では、「簡単に準備できる食事やレシピの情報」が63.2%で最多、2位に「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が61.8%で入り、3位は「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の45.6%だった。
食欲不振があるケースになると、「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が68.8%で最も多くなり、2位が「簡単に準備できる食事やレシピの情報」、3位に「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」で50.0%にのぼった。少しでも口に入れられるものを求める向きから、栄養補助食品などへのニーズが他の症状より高い傾向にある。
体重減少がみられる場合では、「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が71.7%で最も多く、他の症状に比べても高い割合になっていた。「簡単に準備できる食事やレシピの情報」も62.3%とニーズが高い。3位は「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」で47.2%だった。
便秘や下痢に悩まされている場合では、「簡単に準備できる食事やレシピの情報」が75.0%で最も多く、次いで「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」の70.8%となった。「外食や中食で利用できる適切なメニューの情報を知りたかった・利用したかった」という声が他の症状に比べると高めになり、39.6%で挙げられている。
吐き気や嘔吐があるケースになると、「簡単に準備できる食事やレシピの情報」が63.8%で最多、2位は「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」で59.6%、3位に「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の46.8%となった。
味覚の変化が生じたケースでは、「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が60.0%で最多、2位は「簡単に準備できる食事やレシピの情報」の57.1%だった。3位には「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の40.0%が続く。一方で「家族や周囲のサポート方法に関する情報」へのニーズは他の症状に比べると低めで、25.7%にとどまった。
口内炎に悩んだ場合では、「簡単に準備できる食事やレシピの情報」が68.2%で最多になり、2位は「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」の63.6%だった。3位には「家族や周囲のサポート方法に関する情報」と「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の2つが45.5%で並んでいる。「外食や中食で利用できる適切なメニューの情報を知りたかった・利用したかった」という声も比較的多く、40.9%にみられる。
貧血が生じたケースになると、「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が70.0%で最多回答となった。値の水準としても高い。2位は「簡単に準備できる食事やレシピの情報」の50.0%で、3位に「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の45.0%が入っている。「家族や周囲のサポート方法に関する情報」を求める向きは少なく、20.0%にとどまった。
食欲不振があるケースになると、「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が68.8%で最も多くなり、2位が「簡単に準備できる食事やレシピの情報」、3位に「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」で50.0%にのぼった。少しでも口に入れられるものを求める向きから、栄養補助食品などへのニーズが他の症状より高い傾向にある。
体重減少がみられる場合では、「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が71.7%で最も多く、他の症状に比べても高い割合になっていた。「簡単に準備できる食事やレシピの情報」も62.3%とニーズが高い。3位は「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」で47.2%だった。
便秘や下痢に悩まされている場合では、「簡単に準備できる食事やレシピの情報」が75.0%で最も多く、次いで「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」の70.8%となった。「外食や中食で利用できる適切なメニューの情報を知りたかった・利用したかった」という声が他の症状に比べると高めになり、39.6%で挙げられている。
吐き気や嘔吐があるケースになると、「簡単に準備できる食事やレシピの情報」が63.8%で最多、2位は「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」で59.6%、3位に「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の46.8%となった。
味覚の変化が生じたケースでは、「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が60.0%で最多、2位は「簡単に準備できる食事やレシピの情報」の57.1%だった。3位には「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の40.0%が続く。一方で「家族や周囲のサポート方法に関する情報」へのニーズは他の症状に比べると低めで、25.7%にとどまった。
口内炎に悩んだ場合では、「簡単に準備できる食事やレシピの情報」が68.2%で最多になり、2位は「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」の63.6%だった。3位には「家族や周囲のサポート方法に関する情報」と「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の2つが45.5%で並んでいる。「外食や中食で利用できる適切なメニューの情報を知りたかった・利用したかった」という声も比較的多く、40.9%にみられる。
貧血が生じたケースになると、「症状に合わせた食事の方法や工夫の情報」が70.0%で最多回答となった。値の水準としても高い。2位は「簡単に準備できる食事やレシピの情報」の50.0%で、3位に「手軽に購入できる栄養補助食品などの情報が知りたかった・利用したかった」の45.0%が入っている。「家族や周囲のサポート方法に関する情報」を求める向きは少なく、20.0%にとどまった。
家庭内で工夫するも満足できていないケースが多数
治療中の食事準備方法に関しては、「自炊」や「家族に作ってもらった」が主流で、家庭内で工夫している人が多くを占めた。

準備・手配の方法別で満足度を調査したところ、「自炊した」人では、「とても満足」が1.0%、「ある程度満足」が29.6%、「あまり満足していない」が25.2%で、「全く満足していない」が7.0%だった。満足できていない人の方が多く、半数強はある程度の不満を覚えている。
「家族や周囲の人に作ってもらった」という人では、「とても満足」は2.0%、「ある程度満足」が28.7%で、「あまり満足していない」は24.4%、「全く満足していない」が3.0%だった。ある程度の満足感はあるものの、やはり半数程度は不満も抱えている。
「中食(惣菜やコンビニの食事)を活用した」人では、「とても満足」は1.0%、「ある程度満足」が11.3%で、「あまり満足していない」が8.7%、「全く満足していない」は2.0%だった。やや満足の方が多いものの、こちらでも不満は残っているといえる。
「外食を利用した」人の場合、「ある程度満足」が4.0%、「あまり満足していない」が6.1%となった。全体割合も少ないが、満足できていないケースが多い。「デリバリー」利用者では、2.0%の全体が「あまり満足していない」で占められ、不満が残っていることがうかがわれた。
がん治療中には、さまざまな食悩みが生じやすい。今回の調査結果をみると、現状ではそれに対応した情報や食事選択肢が十分に行き届いていないと考えられる。
おいしい健康では、こうした実態を踏まえ、医療機関や関連企業と連携しつつ、患者が無理なくおいしく食事をとっていける環境づくりを支えていきたいとした。
(画像はプレスリリースより)
「家族や周囲の人に作ってもらった」という人では、「とても満足」は2.0%、「ある程度満足」が28.7%で、「あまり満足していない」は24.4%、「全く満足していない」が3.0%だった。ある程度の満足感はあるものの、やはり半数程度は不満も抱えている。
「中食(惣菜やコンビニの食事)を活用した」人では、「とても満足」は1.0%、「ある程度満足」が11.3%で、「あまり満足していない」が8.7%、「全く満足していない」は2.0%だった。やや満足の方が多いものの、こちらでも不満は残っているといえる。
「外食を利用した」人の場合、「ある程度満足」が4.0%、「あまり満足していない」が6.1%となった。全体割合も少ないが、満足できていないケースが多い。「デリバリー」利用者では、2.0%の全体が「あまり満足していない」で占められ、不満が残っていることがうかがわれた。
がん治療中には、さまざまな食悩みが生じやすい。今回の調査結果をみると、現状ではそれに対応した情報や食事選択肢が十分に行き届いていないと考えられる。
おいしい健康では、こうした実態を踏まえ、医療機関や関連企業と連携しつつ、患者が無理なくおいしく食事をとっていける環境づくりを支えていきたいとした。
(画像はプレスリリースより)