中央社会保険医療協議会・総会では、2024年度診療報酬改定に向けた入院・外来の詳細が個別議論されている。その基となるのが「入院・外来医療等の調査・評価分科会」の最終とりまとめであり、ここでは入院・外来それぞれの横断的テーマから主要ポイントに絞って改定の方向性を確認してみる。
◆JCS「0」でも死亡率は1割に達する
急性期入院医療では、二次救急医療機関への影響が大きい「救急医療管理加算」で今回も適正化が検討されている。「意識障害または昏睡」や「心不全」の患者では、JCS(意識障害分類)やNYHA(心機能分類)の重症度分類が転帰と相関する傾向にあるものの、重症度に関わらず加算1または加算2が選択されている場合があると考えられることから、重症度分類に基づき算定基準を明確化すべきとの指摘がある。
この記事は会員限定です。ログインもしくは新規会員登録をすると続きをお読みいただけます。