フォーネスライフらの研究グループが発表
健康寿命延伸への寄与を目指すNECグループのフォーネスライフ株式会社(以下、フォーネスライフ)は1月28日、米国国立衛生研究所、米国国立老化研究所、スタンフォード大学、国立長寿医療研究センター、名古屋大学など38の研究施設の研究者と共同で実施した認知症関連の研究活動成果が、国際学術誌「Molecular Neurodegeneration」に掲載されたことを発表した。
認知症の発症しにくさに関わるたんぱく質「OMG」の特定に成功したとしている。
アルツハイマーなどの認知症は、脳の神経細胞が壊れていく疾患で、これまでの知見ではアミロイドβと呼ばれる物質が脳に蓄積することが原因になっていると考えられてきた。
しかし、それだけでは認知機能の低下を十分に説明できないこともしばしばあり、研究グループでは血液や脳脊髄液の中にあるたんぱく質に着目し、認知症のなりやすさや進行に関する研究を進めていった。
認知症の発症しにくさに関わるたんぱく質「OMG」の特定に成功したとしている。
アルツハイマーなどの認知症は、脳の神経細胞が壊れていく疾患で、これまでの知見ではアミロイドβと呼ばれる物質が脳に蓄積することが原因になっていると考えられてきた。
しかし、それだけでは認知機能の低下を十分に説明できないこともしばしばあり、研究グループでは血液や脳脊髄液の中にあるたんぱく質に着目し、認知症のなりやすさや進行に関する研究を進めていった。
国際的な数万人のデータから特定のたんぱく質を発見
国際研究グループとして参画団体がそれぞれ協力し、米国、ヨーロッパ、アジアなど地域・人種・疾患背景の異なる16の独立したコホートにより、数万人の血液や脳のデータを収集した。
集まったサンプルの血液や脳脊髄液に含まれるたんぱく質量を網羅的に測定するため、血中たんぱく質を一括測定できる先端技術のSomaScan Assayを用い、認知症の有無、脳の構造、記憶力の変化などとともに調べを進めたという。
その結果、脳の中枢神経系にある「OMG(Oligodendrocyte Myelin Glycoprotein)」という糖たんぱく質が、アルツハイマーなどの認知症から脳を守る力に関係していることを突き止めた。
このOMGたんぱく質量が多い人は認知症になりにくく、脳の萎縮も少ない傾向にあるなど、神経構造が正常に保たれていた。反対にOMG量が少ない人では脳にアミロイドβが蓄積されやすく、認知症になりやすいこと、脳の萎縮が進んで記憶力も早く低下していく傾向にあることが判明した。
遺伝子分析の結果からも、OMGが多いと神経の疾患から脳を守ることができる可能性が高いと考えられたという。
研究グループでは、今回の結果から、OMGは認知症になりにくい体質を持つ人の特徴として注目に値するとし、OMGの量を血液で測定することにより、将来の認知症リスクを予測したり、早期に対策を立てたりできる可能性があるとした。
また、OMGを増やす方法を見出せれば、それに基づく生活習慣の改善や新たな治療法開発も可能になるとみられている。
(画像はプレスリリースより)
集まったサンプルの血液や脳脊髄液に含まれるたんぱく質量を網羅的に測定するため、血中たんぱく質を一括測定できる先端技術のSomaScan Assayを用い、認知症の有無、脳の構造、記憶力の変化などとともに調べを進めたという。
その結果、脳の中枢神経系にある「OMG(Oligodendrocyte Myelin Glycoprotein)」という糖たんぱく質が、アルツハイマーなどの認知症から脳を守る力に関係していることを突き止めた。
このOMGたんぱく質量が多い人は認知症になりにくく、脳の萎縮も少ない傾向にあるなど、神経構造が正常に保たれていた。反対にOMG量が少ない人では脳にアミロイドβが蓄積されやすく、認知症になりやすいこと、脳の萎縮が進んで記憶力も早く低下していく傾向にあることが判明した。
遺伝子分析の結果からも、OMGが多いと神経の疾患から脳を守ることができる可能性が高いと考えられたという。
研究グループでは、今回の結果から、OMGは認知症になりにくい体質を持つ人の特徴として注目に値するとし、OMGの量を血液で測定することにより、将来の認知症リスクを予測したり、早期に対策を立てたりできる可能性があるとした。
また、OMGを増やす方法を見出せれば、それに基づく生活習慣の改善や新たな治療法開発も可能になるとみられている。
(画像はプレスリリースより)
