マイウェルボディ協議会は12月5日、12月4日にオンライン開催された「健康経営実践勉強会」に協力団体として参画し、登壇して女性の健康支援に関する取り組みを紹介したことを明らかにした。勉強会には約550人の参加があり、多くの関心が寄せられたという。

テーマは「職場と地域から始める女性の健康支援～女性のやせ・食生活とプレコンセプションケア～」で、現代の社会問題の一つとなっている女性のやせや栄養状態改善、将来の妊娠・出産を見据えた健康づくりなど、女性が抱える健康課題に焦点を当てた。

当日は企業・自治体・医療・政策、それぞれの立場から、実践的な支援のあり方が議論されたと報告されている。

当日登壇したのは、国立成育医療研究センター女性内科の診療部長である荒田尚子氏、こども家庭庁成育局母子保健課栄養専門官の久保陽子氏、農林水産省消費・安全局消費者行政・食育課課長補佐の板垣正親氏、マイウェルボディ協議会代表幹事で、順天堂大学の教授である田村好史氏、ライオン株式会社健康経営推進担当の川本和江氏、横須賀市健康部健康増進課の望月朋美氏の6人だった。

勉強会では、若年女性のやせや栄養不足の現状、食育やプレコンセプションケアに関する最新知見が共有された。そして行政や医療、企業、自治体といった多様な立場からの実践事例が紹介され、現代女性の健康課題には食・栄養・生活習慣・職場環境など複数の要因が相互に関係していることが確認されている。

あらためて職場と地域が連携した包括的な支援の重要性が示されたかたちだ。

参加者からは、職場や地域で取り組む際のヒントが得られたといった声や、食育・生活習慣・環境など複合的な要因の関連性を再認識したといった声が寄せられたほか、自組織の施策見直しや健康教育に活用したいといった声も多く見られたという。

マイウェルボディ協議会は、誰もが自分らしく健康な身体としてのウェルボディを選択できる社会の実現を目指している産官学の協議会。2023年に設立され、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム「包摂的コミュニティープラットフォームの構築」の一環として、「女性のボディイメージと健康改善のための研究開発」を背景に活動を開始した。

（画像はプレスリリースより）