低栄養やフレイルを防ぐ!
ネスレ日本株式会社ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー(以下、ネスレ ヘルスサイエンス)は22日、11月から兵庫県を舞台に、包括的フレイル対策推進事業の一環として、産学官連携による新たな取り組みの「65歳を過ぎたら・・・栄養の考え方をギアチェンジ」と題する啓発活動を本格的に開始したことを発表した。
さまざまな要因が関係するフレイルの発症においても、とくに重要な「栄養不足」に着目、地域の高齢者やその家族の食事や栄養にかかる意識と行動変容を促し、高齢者の低栄養やフレイルといった、昨今注目される健康課題の解決を図っていく。
「フレイル」とは、加齢により体力や気力が全般的に弱まっている状態を指し、かつては虚弱や衰弱などともいわれてきた。筋力低下などの身体的要素や、認知機能障害などの精神的・心理的要素、経済的困窮などの社会的要素が関係し、要介護状態の前段階として認識されている。
危険な状態ではあるものの、適切な介入によって再び健康な状態を取り戻すことができるタイミングでもあり、早期の気づきと対策の実行が重要となる。原因はさまざまだが、主なものを大別すると栄養不足、運動不足、社会参加の不足の3点が挙げられるという。
「フレイル」とは、加齢により体力や気力が全般的に弱まっている状態を指し、かつては虚弱や衰弱などともいわれてきた。筋力低下などの身体的要素や、認知機能障害などの精神的・心理的要素、経済的困窮などの社会的要素が関係し、要介護状態の前段階として認識されている。
危険な状態ではあるものの、適切な介入によって再び健康な状態を取り戻すことができるタイミングでもあり、早期の気づきと対策の実行が重要となる。原因はさまざまだが、主なものを大別すると栄養不足、運動不足、社会参加の不足の3点が挙げられるという。
高齢者の栄養不足は、加齢による食欲低下や、嚥下能力・咀嚼能力の衰えにより食事量が減少することが主な要因となっている。栄養が不足すると筋肉量が減少し、筋力や身体機能全般が低下、フレイルの悪化につながる。
また年を重ねても自立した生活を送るには、身体機能の維持が重要となる。そこには運動習慣や身体活動量が深く関係し、これらが不足すると筋肉が減少、サルコペニアと呼ばれる状態が生じ、フレイルにつながるとされる。
さらに食事と運動のほか、就労や余暇活動、ボランティアなどで社会との関わりを維持している人の場合、フレイルのリスクが低いことが知られている。社会参画の機会が減ると、運動量や交流が減少、心身の健康が損なわれフレイル状態を招きやすくなる。
また年を重ねても自立した生活を送るには、身体機能の維持が重要となる。そこには運動習慣や身体活動量が深く関係し、これらが不足すると筋肉が減少、サルコペニアと呼ばれる状態が生じ、フレイルにつながるとされる。
さらに食事と運動のほか、就労や余暇活動、ボランティアなどで社会との関わりを維持している人の場合、フレイルのリスクが低いことが知られている。社会参画の機会が減ると、運動量や交流が減少、心身の健康が損なわれフレイル状態を招きやすくなる。
まだ生活に困る段階ではなくとも、放置すると心身機能は徐々に低下し、転倒や骨折、認知症、要介護・寝たきりといった可能性が高まっていく。
骨粗鬆症や生活習慣病の発症、心不全、慢性腎不全などの悪化を招くこともあり、フレイル以前はもちろん、フレイルとなっても、さらなる悪化を招かぬよう、対策を継続することが重要である。
骨粗鬆症や生活習慣病の発症、心不全、慢性腎不全などの悪化を招くこともあり、フレイル以前はもちろん、フレイルとなっても、さらなる悪化を招かぬよう、対策を継続することが重要である。
高齢者になったら、粗食には注意
「栄養の考え方をギアチェンジ」というテーマを立てたことについて、ネスレ ヘルスサイエンスでは次のように説明する。
中高年世代のメタボリックシンドローム対策が主となる食事・栄養管理では、エネルギー(カロリー)の摂りすぎに注意することが重要となる。
しかし高齢者の加齢に伴う低栄養やフレイルリスクに備える食事・栄養管理では、むしろカロリーやたんぱく質をしっかり摂取することを意識せねばならない。
ところが、ネスレ ヘルスサイエンスが実施した調査によると、75歳以上の男女とその介護者・支援者を対象としたアンケートで、健康のためには食事量やカロリーを摂りすぎない粗食が大切と思うかどうか高齢者自身に尋ねると、「はい」が76%と全体の4分の3を越えていた。
中高年世代のメタボリックシンドローム対策が主となる食事・栄養管理では、エネルギー(カロリー)の摂りすぎに注意することが重要となる。
しかし高齢者の加齢に伴う低栄養やフレイルリスクに備える食事・栄養管理では、むしろカロリーやたんぱく質をしっかり摂取することを意識せねばならない。
ところが、ネスレ ヘルスサイエンスが実施した調査によると、75歳以上の男女とその介護者・支援者を対象としたアンケートで、健康のためには食事量やカロリーを摂りすぎない粗食が大切と思うかどうか高齢者自身に尋ねると、「はい」が76%と全体の4分の3を越えていた。
また、介護者・支援者に尋ねても、「はい」が51%と半数超にのぼり、粗食志向がなお強いことが判明した。
実際には若年・中高年世代と高齢者では、こうした栄養管理にかかる健康常識は180度変化すると考えるべきで、カロリーなどの制限を行うのではなく、しっかり食べて筋肉量や心身機能を維持することを目指さねばならない。
ネスレ ヘルスサイエンスでは、早くから「シニアはメタボよりフレイル対策」を掲げ、高齢者の低栄養やフレイル対策を推進してきた兵庫県と、2021年から同県内における啓発施策展開などを行ってきた。
今回の「65歳からは・・・栄養の考え方をギアチェンジ」では、年齢に応じた適切な栄養知識を、地域の人々の生活の場において普及啓発する、産学官連携の取り組みを進める。
これにより、人々の意識がメタボ対策前提の栄養の考え方から、低栄養フレイル対策の栄養の考え方にギアチェンジすることを助け、高齢者の健康状態改善を図っていきたいとする。
具体的には2024年度中の予定として、兵庫県栄養士会によるイベントでの啓発や、一般社団法人兵庫県薬剤師会などの協力による啓発ポスター掲示や冊子配布、管理栄養士による電話相談窓口の開設、ウェルシア薬局店舗での管理栄養士による相談会の開催などが挙げられている。
(画像はプレスリリースより)
今回の「65歳からは・・・栄養の考え方をギアチェンジ」では、年齢に応じた適切な栄養知識を、地域の人々の生活の場において普及啓発する、産学官連携の取り組みを進める。
これにより、人々の意識がメタボ対策前提の栄養の考え方から、低栄養フレイル対策の栄養の考え方にギアチェンジすることを助け、高齢者の健康状態改善を図っていきたいとする。
具体的には2024年度中の予定として、兵庫県栄養士会によるイベントでの啓発や、一般社団法人兵庫県薬剤師会などの協力による啓発ポスター掲示や冊子配布、管理栄養士による電話相談窓口の開設、ウェルシア薬局店舗での管理栄養士による相談会の開催などが挙げられている。
(画像はプレスリリースより)