プロ向け業務用専門商社の株式会社山福（以下、山福）は22日、高齢者施設向けの「やさしいおせち」を開発、発売したことを発表した。

「やさしいおせち」は、高齢者に配慮して作られた1人前おせち。田作りやかまぼこなど一般的なおせちでは、その尖りや硬さから食べにくさを感じる人のことを考え、無理なく食べられる「やわらかさ」と美味しさを追求して生み出された。

高級料亭やホテル・旅館などでも採用されている加工食材を用い、一つ一つ丁寧に作られた本格和食の味わいを再現、盛り付け済みで冷蔵庫内で解凍しさえすれば、すぐにそのまま提供できる仕様とした。

料亭や高級料理店、ホテルなどのプロの現場で選ばれる業務用食材を卸す、山福ならではのネットワークで厳選した素材を用い、料亭品質の食材で仕立てたほか、やわらか食材設計として安全性を確保。かまぼこは独自の蒸し工程でふんわりさせるなどしている。

紅白なますや市松錦糸巻、小鯛の西京焼、黒豆、きんとんなど、正月を祝う膳にふさわしい内容で、定番のおせちメニューを無理なく楽しめる。どの食材も常食レベルのやわらかさという。

1人前パックでロスなく扱え、個別提供や在宅配食にも対応、再加熱・盛り付け不要の冷凍配送で届くため、冷蔵庫で24時間自然解凍してそのまま提供できる。

人手が限られやすい年末年始の高齢者施設においても、厨房業務を最小限の負荷としながら、職人の技が光る、目にも鮮やかな本格祝い膳を広く提供可能になる。

山福では、利用シーンとして、病院や高齢者施設、デイサービスでの特別メニューに活用してもらうことを想定するほか、施設内イベントや正月行事の祝い膳に、人手が限られる繁忙期の手間なしメニューとして、在宅高齢者向け配食サービスの「季節の特別食」に、訪問看護や訪問介護時の正月祝い・食事サポートなどにも使えるとみている。

また、1人前仕様であるため、個別対応が必要な人への「自分だけのおせち」として提供することもできるとする。

（画像はプレスリリースより）