スリーエー・ライフ株式会社（以下、スリーエー・ライフ）は25日、子どもの栄養補助食品に関するアンケート調査を実施し、その結果を取りまとめて公開した。

小中学生といった育ち盛りの時期には、栄養バランスの良い食事をとくに意識する必要がある。しかし仕事や家事にも追われる保護者にとって、毎食を完璧な栄養バランスで整え、用意して食べさせることは容易でなく、子どもの好みなども考慮せねばならないため、実践に限界があるケースは多い。

そこで市販の栄養補助食品を活用し、子どもに摂取させる家庭も増えてきた。スリーエー・ライフでは、そうした現状を鑑み、現在20～30代で子どもの頃に栄養補助食品を摂っていた経験がある人、または20～50代で子どもに栄養補助食品を摂取させたことがある保護者を対象に、意識と実態を探る調査を行った。

調査は2025年2月18日～2月19日の期間、PRIZMAによるインターネット調査方式で行い、条件に該当するモニターパネルはPRIZMAリサーチから提供を受けている。有効回答者数は1,017人だった。

まず栄養補助食品の摂取を始めた理由、摂取理由または子どもに与える理由として当てはまるものを複数選択可で選んでもらった。すると「食事だけでは不足しがちな栄養素を補うため」が62.5％で最も多く、続く2位は「偏食や好き嫌いが多く、食事の栄養バランスが整っていないから」の31.6％だった。

3位には「栄養バランスの良い食事を毎日摂取できなかったから」が29.3％で入り、4位は「免疫力を高めたり、風邪予防のため」の22.4％、5位は「学校や勉強の集中力を高めたいから」の10.6％、6位に「医師や専門家に勧められたから」の9.9％となった。

毎日の食事では摂りきれない栄養をカバーするために活用するというケースが多く、栄養バランスに優れた食事を用意することが困難な場合だけでなく、子どもの偏食や好き嫌いが原因で整えにくい状況が生まれ、栄養補助食品でそれらの問題をクリアする、そのための策として用いられていることも明らかになった。

回答者本人や子どもは栄養補助食品に対し、どのような意識をもっているか複数選択可で尋ねたところ、「体の成長や健康に良いものだと思って摂取している（していた）」が47.3％で最も多く、2位は「おやつ感覚で摂取している（していた）」の38.3％だった。

3位には「親に言われたから仕方なく摂取している（していた）」が15.4％で続き、4位は「味や食感が苦手で、できれば摂取したくないと思っている（いた）」の13.7％となった。

成長や健康のためと明確に意識されているケースが約半数にみられるが、より気軽におやつ感覚で食されているケースも4割弱と多く、食べやすさを意識して作られたものが多いことも影響したとみられる結果になっている。

しかし、子どもとしては言われるから仕方なく摂取しているケースも15％を超え、味や食感に苦手意識をもっている人14％弱存在した。

どの程度の頻度で栄養補助食品を摂取させているか（していたか）を尋ねた結果では、「毎日」は23.3％、「週に数回」が45.1％、「月に数回」が31.6％となった。

週に数回取り入れるケースが最も多く、日常の食事補助という活用のスタイルがここからも見てとれる。

子どもに不足しがちな栄養素は何だと思うか3つまで選択してもらうと、1位は「カルシウム」の53.3％、2位が「鉄分」で51.0％、3位は「タンパク質」の27.2％となった。カルシウムと鉄分のトップ2が大きくその他を引き離している。

4位には「ビタミンC」の26.4％、5位に「ビタミンD」の23.6％、6位は「食物繊維」の19.3％だった。

どのような栄養素が含まれた栄養補助食品を用いているか、当てはまるものを全て選択してもらうと、「カルシウム（骨や歯の形成をサポート）」が48.7％で最多になった。2位は「鉄分（貧血予防や体力向上）」の40.3％で、3位が「タンパク質（筋肉や身体づくり）」の29.1％となっている。

4位は「ビタミンC（免疫力向上や健康維持）」の28.4％で、5位に「ビタミンD（カルシウム吸収を助ける）」の25.7％、6位「食物繊維（便秘や腸内環境の改善）」の19.9％となった。

不足が心配されている栄養素と、実際に栄養補助食品で補われている栄養素は6位まで完全に一致しており、それだけ家庭でも栄養バランスを整えることに高い意識があると考えられた。

（画像はプレスリリースより）