1.「実際に自分で確かめる」堅実で丁寧な仕事ぶりが見て取れる!
今回のアンケートでは、管理栄養士・栄養士の堅実で丁寧な仕事ぶりが垣間見えました。
おそらくプライベートの時間を使って近所のスーパーなどの調査をしているだろうな…という声がたくさん集まっていました!
その一例をご紹介します。
おそらくプライベートの時間を使って近所のスーパーなどの調査をしているだろうな…という声がたくさん集まっていました!
その一例をご紹介します。
・購入場所や調理環境で食事内容提案の仕方が変わるので、細かく患者さんの状況把握をしてスーパーやコンビニの具体的な商品や価格を踏まえて指導する。(30代・病院勤務・管理栄養士)
・付近のスーパーを見て安いものを調査してから提案している。AよりBの方が安いと比較して提案している。(20代・薬局勤務・管理栄養士)
・地元農家のお店の価格をチェックし、対象者へ情報提供行う。(30代・病院勤務・管理栄養士)
・できるだけ安価で高栄養のものを探しておすすめできるよう近くのスーパーやドラッグストアを見回るようにしている。(30代・行政勤務・管理栄養士)
・付近のスーパーを見て安いものを調査してから提案している。AよりBの方が安いと比較して提案している。(20代・薬局勤務・管理栄養士)
・地元農家のお店の価格をチェックし、対象者へ情報提供行う。(30代・病院勤務・管理栄養士)
・できるだけ安価で高栄養のものを探しておすすめできるよう近くのスーパーやドラッグストアを見回るようにしている。(30代・行政勤務・管理栄養士)
私も自分の買い物のついでに仕事で使えそうなものをチェックする習慣がありますが、こんなにもたくさんの仲間たちが自分で足を運び、リアルな情報を収集して栄養指導に活かしていることを知って嬉しくなりました。
職業柄、自然と目が行ってしまう管理栄養士・栄養士は多いと思いますが、だれにでも簡単にできることではありません。
まずは、仲間たちの頑張っている姿を紹介しました。次の見出しからは調査結果の詳細にうつりますね。
職業柄、自然と目が行ってしまう管理栄養士・栄養士は多いと思いますが、だれにでも簡単にできることではありません。
まずは、仲間たちの頑張っている姿を紹介しました。次の見出しからは調査結果の詳細にうつりますね。
1)食品の物価高騰によって起きた対象者の行動の変化は?
「特になし」が35.8%、「わからない」が12.2%、つまり約半数の48%が物価高騰による行動の変化を感じてはいないようです。
かくいう私も高齢者世帯を対象に栄養指導を行いますが、物価高騰の影響はあまり感じていません。
もともと経済的に厳しい利用者さんはコストを理由に食生活の改善が難しく、金銭的に余裕がある方は、栄養補助食品なども積極的に購入して継続されている傾向があります。
一方、「食生活の見直しに意欲的でない」「安価で低栄養なものを購入する方が増えた」と、健康にも影響を及ぼしそうな回答が40%ほどみられますから、物価高騰の影響が全くないとは言い切れなさそうですね。
かくいう私も高齢者世帯を対象に栄養指導を行いますが、物価高騰の影響はあまり感じていません。
もともと経済的に厳しい利用者さんはコストを理由に食生活の改善が難しく、金銭的に余裕がある方は、栄養補助食品なども積極的に購入して継続されている傾向があります。
一方、「食生活の見直しに意欲的でない」「安価で低栄養なものを購入する方が増えた」と、健康にも影響を及ぼしそうな回答が40%ほどみられますから、物価高騰の影響が全くないとは言い切れなさそうですね。
2)摂取が減った食材1位はたまご!2位は野菜全般
摂取が減った食材1位は「たまご」で、33.4%の方が摂取量が減ったと答えています。
2023年に発生した大規模な鳥インフルエンザの影響で急激な供給不足に陥り、東京では2023年6月に350円/kg近くまで上がりました。10個入り1パック100円台だった頃に比べて3倍近い高騰ですから、手が出せず摂取量が減ってしまうというのも想像に難しくありませんね。
価格が急騰している商品をすすめるのは相当難しいですが、私が先日受けた研修で講師の方は「栄養指導でたまごをすすめたら非常に怒られた。しかし、たんぱく源全般が値上がりしているので、高くなったとはいえ安価なたんぱく源ですよ、米やパンには代えられませんよ、と説得した」と仰っていました。
管理栄養士・栄養士には当たり前の知識でも、一般の方にとっては新たな発見に繋がる事がたくさんありますから、きちんと言語化して伝えていくことも、我々の役割ですね。。
なお、JA全農たまご株式会社によると、たまごの価格相場は少しずつもとに戻ってきていて、2024年3月現在はコロナ前の水準に近い204円/kgまで下がっています。
また、野菜や果物も摂取量が低下傾向にあるようです。後に詳しく紹介しますが、冷凍食品や作り置きをすすめるなどで野菜摂取量不足にならないよう指導している管理栄養士・栄養士が多いようですよ。
2023年に発生した大規模な鳥インフルエンザの影響で急激な供給不足に陥り、東京では2023年6月に350円/kg近くまで上がりました。10個入り1パック100円台だった頃に比べて3倍近い高騰ですから、手が出せず摂取量が減ってしまうというのも想像に難しくありませんね。
価格が急騰している商品をすすめるのは相当難しいですが、私が先日受けた研修で講師の方は「栄養指導でたまごをすすめたら非常に怒られた。しかし、たんぱく源全般が値上がりしているので、高くなったとはいえ安価なたんぱく源ですよ、米やパンには代えられませんよ、と説得した」と仰っていました。
管理栄養士・栄養士には当たり前の知識でも、一般の方にとっては新たな発見に繋がる事がたくさんありますから、きちんと言語化して伝えていくことも、我々の役割ですね。。
なお、JA全農たまご株式会社によると、たまごの価格相場は少しずつもとに戻ってきていて、2024年3月現在はコロナ前の水準に近い204円/kgまで下がっています。
また、野菜や果物も摂取量が低下傾向にあるようです。後に詳しく紹介しますが、冷凍食品や作り置きをすすめるなどで野菜摂取量不足にならないよう指導している管理栄養士・栄養士が多いようですよ。
3)摂取が増えたのは炭水化物!
炭水化物源が増えたと感じる管理栄養士・栄養士が多いという結果になりました。
特に米・パン類・麵類・菓子類は10%を超えているということは、比較的安価な炭水化物源が増えていると言えるでしょう。
栄養指導で出会う患者さん・利用者さんは、すでに何らかの生活習慣病を抱えている方が多いはずです。もともとの食生活や嗜好以外の経済的な面でも食生活が変わっていないか確認する視点を持っていると、栄養指導の幅が広がると思います。
特に米・パン類・麵類・菓子類は10%を超えているということは、比較的安価な炭水化物源が増えていると言えるでしょう。
栄養指導で出会う患者さん・利用者さんは、すでに何らかの生活習慣病を抱えている方が多いはずです。もともとの食生活や嗜好以外の経済的な面でも食生活が変わっていないか確認する視点を持っていると、栄養指導の幅が広がると思います。
2.物価高で栄養指導が困難に…提案内容の工夫や対策は?
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