管理栄養士・栄養士のライフスタイルとリアルな日常を徹底解明！

こんにちは！管理栄養士のえぬこです。

今回は、管理栄養士・栄養士の私生活について実態調査を行い、その結果をコラム形式でお届けします。皆さんが管理栄養士・栄養士を目指したきっかけから、結婚率や住まいの事情、そして勉強方法に至るまで、私生活の様々な側面をお伝えします！

気軽に読める内容に仕上げていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

１．管理栄養士・栄養士を目指したきっかけとは？

管理栄養士・栄養士を目指したきっかけを資格別に集計しましたが、どちらの資格でも目指した理由は似ています。

フリーコメントでは、以下のような回答が寄せられました。私たちが初心を思い出せる素敵なお話しがたくさん集まりましたので、できるだけたくさんご紹介します。

小学校の給食がきっかけで、食べることにプレッシャーを感じ、食べたくても食べられない状態になってしまった経験から、食べられない患者さんの味方になりたいと思った。（管理栄養士・20代）

学校給食で食中毒にあたった時、報道で管理栄養士の名前を初めて知ったのがきっかけ。原因の詳細が気になって調べているうちにいっそ自分がなってしまえばいいと思った。（管理栄養士・20代）

母が美味しいものを作ってくれた影響。（管理栄養士・30代）

祖父が糖尿病で足を切断し、いろんな病気を併発して亡くなってしまった。栄養管理により、糖尿病は防げたり、命を落としたりすることはないということを知り、祖父のような人が少しでも減るようにと思った。（栄養士・30代）

給食を無理やり食べさせられて、食事が楽しいものではなかった。食に興味を持てなかった反面、進路を決める年頃になると次第に食に関心が湧いてきたため。（管理栄養士・40代）

保育士として働いていた頃、職場でお世話になった栄養士が素晴らしい人で、憧れたことから栄養士を目指した。（栄養士・50代）

これまでにもエイチエで多数のアンケートを実施してきましたが、管理栄養士・栄養士さんは仕事に対して深い愛情を持っている人が多いことが分かります。素敵なエピソードに心が温かくなりますね！

一方で、私は「理系科目が得意で資格職に就きたかった」「薬学部は6年制だし、血が苦手だから看護師は難しいしなぁ…」なんてドライな考えで進路を選んだことを思い出しました。それでも管理栄養士にした決め手は「食べることが好きだったから」です。

現実的だったり、一見ドライであったりするきっかけも、深掘りしてみると、やはり多くの管理栄養士・栄養士さんは「食」や「栄養」が好きだった！という共通点が浮かび上がってきます。

２．管理栄養士・栄養士の結婚とライフステージ

ここでは管理栄養士・栄養士さんの結婚と仕事、おうち事情について見ていきます。

１）年代別の結婚率は？

今回のアンケートに答えてくださった管理栄養士・栄養士さんの結婚率は次の通りです。

管理栄養士・栄養士は女性が多い職種で、X（旧Twitter）などでは「出会いが無い…」という声をよく耳にしますが、30代以上になると半数以上が結婚しているという結果に！

さらに、40代以上になると70％近くの方々が結婚しているので、管理栄養士・栄養士のみなさんは思った以上に多くの方がパ―トナーを見つけている！という結果になりました。

同じく女性が多い看護師の場合、看護職の有配偶率が70%を超えるのは40代後半からというデータがあるため、今回のアンケートに回答してくださった管理栄養士さんの結婚率は比較的高いようです。

２）結婚・ライフステージとキャリアの考え方

管理栄養士・栄養士の90％以上の方が、ライフステージが変わっても仕事を続けたいと答えています。

一般的な20代～50代の女性の就業意向は70％程度とされていますが、管理栄養士・栄養士は女性が多い職種なので、何らかの形で働き続けたいと考える人が他の職種より多いといえるでしょう。

特に「常勤で働き続けたい」と考えている方は約60％おり、これは前向きな意識といえます。ただし、管理栄養士・栄養士の特殊な環境も影響しているかもしれません。

管理栄養士・栄養士は他の医療・介護・保育職と比べて、1つの病院や施設に配置される人数が少ない傾向にあります。そのため、時間の融通がきくパートでは、やりたい仕事とは出会いにくいのかもしれません。

私も結婚時に、正社員からパートタイマーになったらどのような仕事があるか探してみたことがあります。希望していた「介護施設で栄養管理ができる管理栄養士」の仕事はパート採用ではほとんどなく、クリニックでの栄養指導の求人や調理員としての採用が多かった印象でした。

３）住まい形態の傾向

管理栄養士・栄養士さんの住まいの形態は、20代では賃貸や実家が多く、30代以降は持ち家の割合が少しずつ増えています。持ち家で暮らしている方は結婚しているケースが多いので、結婚率が高くなる30代以降に増えるのも納得ですね。

管理栄養士・栄養士は転居を伴う転勤の少ない職種なので、長く暮らしたい地域があれば不動産を購入しやすいのかもしれません。

住宅ローン借入額の目安は「年収の5～6倍」といわれています。管理栄養士・栄養士の平均年収が300万円台であることを考えると、1500万円から1800万円のローンが借入できます。地方では新古マンションも購入できますし、配偶者と力を合わせれば新築戸建も夢ではありません！

３．仕事のない日は何してる？管理栄養士・栄養士の余暇の過ごし方とは？

さすがは管理栄養士・栄養士のみなさん！趣味はグルメや料理が上位にランクインしています。

フリーコメントでも、スポーツ観戦、手芸（ハンドメイド）、ガーデニング、家庭菜園、和裁など様々な回答が寄せられました。

忙しい仕事の合間にも、皆さん充実した余暇を過ごしているようですね。

４．プライベートでも健康意識？食事・運動・睡眠調査

食のプロフェッショナルのみなさんは、プライベートの食生活でも健康を意識しているのか？調査してみました。

１）プライベートでも健康的な食生活をしている！

農林水産省が公表している女性のデータと比較すると、管理栄養士・栄養士は一般の女性よりも食生活を意識しているという結果に！

食事と栄養の知識をたくさん持っている私たちだからこそ、ストレスなく健康を意識するコツを熟知し、実践できているのでしょうね！

また、管理栄養士・栄養士の昼食事情を集計すると次の通りでした。

お昼には手作りのお弁当やまかないを食べている方が半数を超えています。職場の食事は職員のために栄養計算したものや、患者・利用者へ提供した食事と同じものであることが多いので、健康的な食生活を送りやすい環境にあるといえるでしょう。

2）運動・睡眠の習慣は？

運動習慣と睡眠時間を集計すると次の通りでした。

運動習慣については「ほとんどしない」という管理栄養士・栄養士が約半数を占めました。。毎日忙しく働いていると、運動習慣をつけることはなかなか難しいですよね。

国民健康栄養調査（令和5年）によると、「1回30分以上の運動を週2回以上実施し1年以上続いている人」は女性で28.6％。今回のアンケート結果では、週2回以上運動をしている人は34.0%もいます！

1年以上の継続をしているか、30分以上時間をかけているかという点や男性栄養士さんの回答もあるので一概に比較はできませんが…平均より運動習慣がある方は多そうです。さすが、患者さんたちに勧めている管理栄養士・栄養士さんたちですね！

睡眠時間は5～7時間の層が厚く、最も多い回答は6時間でした。少し睡眠不足の仲間もいるようですが、一般的に理想とされている6～7時間は眠れている方が多いようですね！

５．管理栄養士・栄養士の情報源と栄養知識の取得法

幅広い分野で活躍し、多様な知識を必要とする管理栄養士・栄養士ですが、みんなどのくらい勉強していてどこで知識を得ているのでしょうか。見ていきましょう。

１）勉強時間はどのくらい？

勉強時間は、週1時間未満が60%台、週３時間未満が20%台で、管理栄養士・栄養士ともに大きな差は見られませんでした。

数字だけ見ると、意外とみんな勉強していない…!?とも思えますが、管理栄養士国家試験や認定・専門管理栄養士の試験、各種研修などは勉強期間が集中しやすい傾向にあるので、調査時期によっては違う結果がみられるかもしれませんね。

ちなみに、総務省が行った調査（令和３年社会生活基本調査）によると、テレワークでない社会人の場合、25～34歳で1日4分、35～44歳で1日3分しか学習に時間を割いていないようです。社会人になってからの勉強時間確保は、どの仕事をしていても課題になっているといえるでしょう。

２）職場別！栄養関連・国試関連の情報源

栄養関連や国試関連の情報源については、エイチエ、日本栄養士会のHP、Xが上位となりました。

日本栄養士会のHPや月刊誌、ニュートリションケアなどは、掲載されている情報を直接業務に活かせるケースが多いでしょう。

また、エイチエやXは、同業者が分かりやすく解説している情報が多いため、勉強の入り口として活用しやすいと思います。仕事に活かす場合は、できるだけ公的な根拠も探しながらの利用がおすすめです。

６．さいごに

管理栄養士・栄養士のライフスタイルについての実態調査の結果をご報告しました。いつもよりフランクに読んでいただけたのではないでしょうか。

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