医療機関の職員に症状が発現
いわき市は24日、市内の医療機関における食堂で給食として出された食事によるノロウイルス食中毒が発生したことを発表した。公益財団法人ときわ会いわき泌尿器科において発生したもので、職員22人に嘔吐や下痢、吐き気、発熱などの症状が現れた。
発表によると、2月21日、いわき泌尿器科の職員食堂給食業務を受託している事業者から、給食を喫食した複数人が19日から嘔吐や下痢などの症状を呈していると、委託元から連絡があったとの通報があり、これをうけていわき市保健所が直ちに調査を開始したという。
調査の結果、症状を呈した22人において、共通食はその食堂で提供された食事のみであったこと、また発症者のうちの10人の便からはノロウイルスが検出されたこと、さらに調理を行った施設の調理従事者1人の便からもノロウイルスが検出されたことが判明。
発症者における潜伏期間が29.5~46時間と、既知のノロウイルスの潜伏期間である24~48時間と一致していることや、主な症状も嘔吐や下痢、吐き気、発熱などでノロウイルス症状に一致すること、発症者の所属部署などに偏りがなく他の感染症などが疑われる共通行動もなく、食堂未利用の職員では発症者が確認されなかったことなども考慮され、食堂の食事を原因とするノロウイルスの食中毒と断定された。
発表によると、2月21日、いわき泌尿器科の職員食堂給食業務を受託している事業者から、給食を喫食した複数人が19日から嘔吐や下痢などの症状を呈していると、委託元から連絡があったとの通報があり、これをうけていわき市保健所が直ちに調査を開始したという。
調査の結果、症状を呈した22人において、共通食はその食堂で提供された食事のみであったこと、また発症者のうちの10人の便からはノロウイルスが検出されたこと、さらに調理を行った施設の調理従事者1人の便からもノロウイルスが検出されたことが判明。
発症者における潜伏期間が29.5~46時間と、既知のノロウイルスの潜伏期間である24~48時間と一致していることや、主な症状も嘔吐や下痢、吐き気、発熱などでノロウイルス症状に一致すること、発症者の所属部署などに偏りがなく他の感染症などが疑われる共通行動もなく、食堂未利用の職員では発症者が確認されなかったことなども考慮され、食堂の食事を原因とするノロウイルスの食中毒と断定された。
ノロウイルスが流行中、今一度注意を
発症者においては、2月19日の午前6時頃から症状が見られ始めたといい、その総数は22人、内訳は男性が5人(31歳~69歳)、女性が17人(27歳~68歳)だった。7人は通院となったが、入院したケースはなく、いずれも回復傾向にある。
今回、発症したのは職員のみで、この医療機関を受診している患者からの発症は確認されていない。
原因となったとみられるのは、2月18日から20日にかけて提供された食事で、主なメニューは鶏の唐揚げ、焼肉、サバの香草パン粉焼きなどであったという。
この給食調理を担った、株式会社テンミールIWAKIは、2月23日~25日の3日間、営業停止処分となった。なお措置決定前の21日より、食堂は営業を自粛している。
ノロウイルスによる食中毒は、食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を受けた食品や、二枚貝などを原因として発生する。10~100個といったごくすくないウイルス量でも感染・発症する点に特徴があり、ヒトの腸管上皮細胞でのみ増殖する。
現在のところ直接効果のある薬剤やワクチンはなく、対症療法で回復を待つこととなる。感染した場合、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などが1~2日続くケースが多いが、感染しても無症状の場合や軽い風邪のような症状にとどまる場合もある。
予防の上では、二枚貝などノロウイルス汚染のおそれがある食品について、食品の中心部で85~90度、90秒以上の加熱を行うなど、十分に加熱調理を行うこと、調理器具の次亜塩素酸ナトリウムや熱湯を用いた消毒を徹底すること、体調が悪い時には調理業務に携わらぬようにすること、調理前後や食事の前、トイレやおむつ交換後などの手洗いを徹底することといった基本的対策が求められる。
(画像はプレスリリースより)
今回、発症したのは職員のみで、この医療機関を受診している患者からの発症は確認されていない。
原因となったとみられるのは、2月18日から20日にかけて提供された食事で、主なメニューは鶏の唐揚げ、焼肉、サバの香草パン粉焼きなどであったという。
この給食調理を担った、株式会社テンミールIWAKIは、2月23日~25日の3日間、営業停止処分となった。なお措置決定前の21日より、食堂は営業を自粛している。
ノロウイルスによる食中毒は、食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を受けた食品や、二枚貝などを原因として発生する。10~100個といったごくすくないウイルス量でも感染・発症する点に特徴があり、ヒトの腸管上皮細胞でのみ増殖する。
現在のところ直接効果のある薬剤やワクチンはなく、対症療法で回復を待つこととなる。感染した場合、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などが1~2日続くケースが多いが、感染しても無症状の場合や軽い風邪のような症状にとどまる場合もある。
予防の上では、二枚貝などノロウイルス汚染のおそれがある食品について、食品の中心部で85~90度、90秒以上の加熱を行うなど、十分に加熱調理を行うこと、調理器具の次亜塩素酸ナトリウムや熱湯を用いた消毒を徹底すること、体調が悪い時には調理業務に携わらぬようにすること、調理前後や食事の前、トイレやおむつ交換後などの手洗いを徹底することといった基本的対策が求められる。
(画像はプレスリリースより)