職員や入所者ら13人に症状
北海道は7月2日、空知管内樺戸郡月形町の特別養護老人ホームで、提供された給食を食べた職員や入所者らに下痢や嘔吐の症状が発現、保健所がノロウイルスによる集団食中毒と断定したことを発表した。
発表によると、6月23日の9時頃、樺戸郡月形町内の医療機関から、同町内の社会福祉施設である老人ホームの職員数人に胃腸炎症状がみられ、受診にいたっているとの連絡が、岩見沢保健所にあったという。
報告を受けた保健所が調査を行ったところ、この施設で調理委託業者が調理し提供した給食を喫食した入所者や職員ら43人のうち、13人に6月20日の18時頃から嘔吐や発熱、下痢などの症状が発現し、このうち3人が医療機関を受診していたことが判明した。
同保健所などがさらに詳しく調査を進めた結果、有症者6人及び調理従事者2人の便からノロウイルスが検出されたこと、有症者に共通する食事が6月19日の昼食として提供された、施設の給食のみであったことなどから、この給食を原因とするノロウイルスの集団食中毒事例と断定された。
なお患者らは全員すでに回復しているという。
発表によると、6月23日の9時頃、樺戸郡月形町内の医療機関から、同町内の社会福祉施設である老人ホームの職員数人に胃腸炎症状がみられ、受診にいたっているとの連絡が、岩見沢保健所にあったという。
報告を受けた保健所が調査を行ったところ、この施設で調理委託業者が調理し提供した給食を喫食した入所者や職員ら43人のうち、13人に6月20日の18時頃から嘔吐や発熱、下痢などの症状が発現し、このうち3人が医療機関を受診していたことが判明した。
同保健所などがさらに詳しく調査を進めた結果、有症者6人及び調理従事者2人の便からノロウイルスが検出されたこと、有症者に共通する食事が6月19日の昼食として提供された、施設の給食のみであったことなどから、この給食を原因とするノロウイルスの集団食中毒事例と断定された。
なお患者らは全員すでに回復しているという。
すでに必要な措置はとられていると判断
原因施設となったのは、この社会福祉施設に給食を提供していた飲食店営業者の株式会社魚国総本社。
原因食品とされた6月19日の昼食メニューは、ミートソーススパゲッティ、コンソメスープ、レタスときゅうりのサラダ、ぶどうゼリーだった。
北海道の発表によると、岩見沢保健所による調査期間中に、営業者である魚国総本社は、施設設備や器具などの清掃・消毒、衛生管理計画などの見直し、調理従事者への衛生教育を実施するなど必要な措置は自主的にとっており、同保健所も危害の除去及び拡大防止にかかる措置は十分にとられているものと確認したため、営業停止処分などは行わず、再発防止を呼びかけるものとしたとされている。
ノロウイルスによる食中毒は、少量でも手指や食品などを介して経口感染し広がりやすい。予防のポイントとしては、食事の前やトイレの後、調理前後などにおけるこまめな手洗いを徹底すること、二枚貝などの食品は中心部まで十分に加熱調理を行うこと、食品を扱う際は手袋やマスクを着用し二次汚染を防ぐこと、次亜塩素酸ナトリウムなどによる消毒を行うことなどが挙げられる。
(画像はPixabayより)
原因食品とされた6月19日の昼食メニューは、ミートソーススパゲッティ、コンソメスープ、レタスときゅうりのサラダ、ぶどうゼリーだった。
北海道の発表によると、岩見沢保健所による調査期間中に、営業者である魚国総本社は、施設設備や器具などの清掃・消毒、衛生管理計画などの見直し、調理従事者への衛生教育を実施するなど必要な措置は自主的にとっており、同保健所も危害の除去及び拡大防止にかかる措置は十分にとられているものと確認したため、営業停止処分などは行わず、再発防止を呼びかけるものとしたとされている。
ノロウイルスによる食中毒は、少量でも手指や食品などを介して経口感染し広がりやすい。予防のポイントとしては、食事の前やトイレの後、調理前後などにおけるこまめな手洗いを徹底すること、二枚貝などの食品は中心部まで十分に加熱調理を行うこと、食品を扱う際は手袋やマスクを着用し二次汚染を防ぐこと、次亜塩素酸ナトリウムなどによる消毒を行うことなどが挙げられる。
(画像はPixabayより)