市立札幌病院などで発生
札幌市は6月29日、食品衛生法違反者に対する書面での行政指導や行政処分を行った対象者について、2件の事例を公表した。いずれもウエルシュ菌による食中毒発生事例となっている。
1件は、札幌市中央区北11条西の市立札幌病院で発生したもので、6月19日に提供した昼食により、男性20人、女性24人の合計44人が下痢や腹痛などの症状を呈した。
施設は日清医療食品株式会社が運営しており、指導・処分の対象になっている。
1件は、札幌市中央区北11条西の市立札幌病院で発生したもので、6月19日に提供した昼食により、男性20人、女性24人の合計44人が下痢や腹痛などの症状を呈した。
施設は日清医療食品株式会社が運営しており、指導・処分の対象になっている。
加熱で防げないウエルシュ菌に注意
これに先立って発表された事例も、ウエルシュ菌を病因物質とする食中毒だった。
こちらは札幌市中央区北4条西の「C.I.R.C.O(チルコ)」の利用者から、6月11日に男性0人、女性17人の合計17人に下痢や腹痛といった症状が現れたもの。原因となった食品は、同施設が6月10日夜に患者らへ提供した食品と判明した。
営業者は株式会社アイビスで、6月20日~6月23日の4日間、営業停止の処分を受けている。
ウエルシュ菌は自然界に幅広く生息している細菌で、とくに牛や鶏、魚に多くみられるが、健康な人もしばしば保菌している。
嫌気性で酸素がないところでも増殖でき、100度で6時間といった加熱にも耐える芽胞を形成することから、芽胞を作ってしまうと、通常の加熱では死滅せず、防ぐことができない。
大量調理の煮込み料理で危険性が高いため、調理中はよくかき混ぜ、鍋底にも空気を送りながら加熱すること、室温で放置せず、調理後は早めに食べきるようにし、やむを得ず保存する場合は小分けして速やかに粗熱をとって冷蔵保存することが発生防止につながる。
(画像はPixabayより)
こちらは札幌市中央区北4条西の「C.I.R.C.O(チルコ)」の利用者から、6月11日に男性0人、女性17人の合計17人に下痢や腹痛といった症状が現れたもの。原因となった食品は、同施設が6月10日夜に患者らへ提供した食品と判明した。
営業者は株式会社アイビスで、6月20日~6月23日の4日間、営業停止の処分を受けている。
ウエルシュ菌は自然界に幅広く生息している細菌で、とくに牛や鶏、魚に多くみられるが、健康な人もしばしば保菌している。
嫌気性で酸素がないところでも増殖でき、100度で6時間といった加熱にも耐える芽胞を形成することから、芽胞を作ってしまうと、通常の加熱では死滅せず、防ぐことができない。
大量調理の煮込み料理で危険性が高いため、調理中はよくかき混ぜ、鍋底にも空気を送りながら加熱すること、室温で放置せず、調理後は早めに食べきるようにし、やむを得ず保存する場合は小分けして速やかに粗熱をとって冷蔵保存することが発生防止につながる。
(画像はPixabayより)