児童園の給食でノロウイルス食中毒発生
沖縄県は11日、那覇市にある県立石嶺児童園における給食を原因とする食中毒事例が発生したことを発表した。所轄する那覇市保健所の調査により判明し、4日間の給食業務停止処分が下されている。
発表によると、3月23日の夜間から3月24日の未明にかけ、石嶺児童園に入所の児童7人に嘔吐、下痢、発熱などの症状が発現、検査の結果、最終的に児童12人、職員5人のノロウイルス感染が確認されたという。
このうちの11人の児童については、園の給食施設に起因するノロウイルス食中毒と特定された。児童園では今回の事態を受け、すでに3月31日から4月10日まで給食業務を自主停止している。
発表によると、3月23日の夜間から3月24日の未明にかけ、石嶺児童園に入所の児童7人に嘔吐、下痢、発熱などの症状が発現、検査の結果、最終的に児童12人、職員5人のノロウイルス感染が確認されたという。
このうちの11人の児童については、園の給食施設に起因するノロウイルス食中毒と特定された。児童園では今回の事態を受け、すでに3月31日から4月10日まで給食業務を自主停止している。
重症者なし、すでに全員回復
沖縄県の発表では、発症した児童、職員の全員に関し、重症者はなく、すでに発現した症状も改善、全員が回復しているとされた。
那覇市保健所は4月11日付けで、同日から4月14日までの4日間、石嶺児童園の給食施設に対し、給食業務停止処分としている。
県と園では、日頃から衛生管理の徹底に努めているが、あらためて設備や職員の衛生管理等について見直しを行い、さらなる衛生環境の強化・徹底を図っていくとした。
ノロウイルスは年間の食中毒患者数の約半分を占めるともされる発生事例の多いもの。とくに11月~2月に多く発生する。加熱不十分な二枚貝のほか、感染した人が調理などに携わることで汚染された食品を摂取した場合などで感染、食中毒となるほか、患者の便や嘔吐物などから人の手などを介したり、家庭や施設内などでの飛沫を通じたりして感染する。
感染した場合、約24~48時間で吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状が出るが、通常はこれらの症状が1~2日続いた後に治癒する。健康で体力のある人の場合、感染してもほぼ症状が出ないケースや、ごく軽い風邪のような症状となることもある。一方で子どもや高齢者などでは重症化する事例もあるため、注意が必要とされる。
ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は対症療法に限られる。予防においては、食事前やトイレの後、調理前後などにおける手洗いを丁寧に、しっかり行うよう徹底すること、食材は中心部まで十分に加熱すること、調理器具や調理台は消毒して常に清潔に保つこと、体調不良者は調理に携わらないようにするなど人からの感染や飛沫感染、感染者の便や吐瀉物などからの二次感染を防ぐことが重要となる。
(画像はPixabayより)
那覇市保健所は4月11日付けで、同日から4月14日までの4日間、石嶺児童園の給食施設に対し、給食業務停止処分としている。
県と園では、日頃から衛生管理の徹底に努めているが、あらためて設備や職員の衛生管理等について見直しを行い、さらなる衛生環境の強化・徹底を図っていくとした。
ノロウイルスは年間の食中毒患者数の約半分を占めるともされる発生事例の多いもの。とくに11月~2月に多く発生する。加熱不十分な二枚貝のほか、感染した人が調理などに携わることで汚染された食品を摂取した場合などで感染、食中毒となるほか、患者の便や嘔吐物などから人の手などを介したり、家庭や施設内などでの飛沫を通じたりして感染する。
感染した場合、約24~48時間で吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状が出るが、通常はこれらの症状が1~2日続いた後に治癒する。健康で体力のある人の場合、感染してもほぼ症状が出ないケースや、ごく軽い風邪のような症状となることもある。一方で子どもや高齢者などでは重症化する事例もあるため、注意が必要とされる。
ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は対症療法に限られる。予防においては、食事前やトイレの後、調理前後などにおける手洗いを丁寧に、しっかり行うよう徹底すること、食材は中心部まで十分に加熱すること、調理器具や調理台は消毒して常に清潔に保つこと、体調不良者は調理に携わらないようにするなど人からの感染や飛沫感染、感染者の便や吐瀉物などからの二次感染を防ぐことが重要となる。
(画像はPixabayより)