18人に下痢や嘔吐の症状
東京都は10日、練馬区内の高齢者施設において、寄生虫のクドア・セプテンプンクタータを原因とする集団食中毒が発生したことを発表した。
発表によると、3月29日の13時頃、該当する高齢者施設から、練馬区保健所に28日の19時から入所者及び施設職員の複数人に下痢や嘔吐の症状が出ている旨、連絡があったという。
連絡を受け、調査を開始したところ、入所者17人、職員1人の計18人に症状がみられていた。この高齢者施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食、夕食の3食とおやつを調理し、提供していたが、3月28日の昼食は特別メニューとして寿司が調理・提供されており、入所者と職員9人が喫食していた。
患者の共通食はこの、3月28日の昼食で出された寿司であり、患者2人の糞便、同日昼食分の検食(ヒラメ)、残品(ヒラメ)から、いずれもクドア・セプテンプンクタータが検出された。
患者の発症時間には一峰性がみられ、その症状はクドア・セプテンプンクタータによるものと一致していたこともあり、保健所ではこの寿司を原因とするクドア・セプテンプンクタータによる食中毒と断定した。
患者の診察にあたった医師からも食中毒の届出が出されている。
発表によると、3月29日の13時頃、該当する高齢者施設から、練馬区保健所に28日の19時から入所者及び施設職員の複数人に下痢や嘔吐の症状が出ている旨、連絡があったという。
連絡を受け、調査を開始したところ、入所者17人、職員1人の計18人に症状がみられていた。この高齢者施設の給食施設では、入所者に朝食、昼食、夕食の3食とおやつを調理し、提供していたが、3月28日の昼食は特別メニューとして寿司が調理・提供されており、入所者と職員9人が喫食していた。
患者の共通食はこの、3月28日の昼食で出された寿司であり、患者2人の糞便、同日昼食分の検食(ヒラメ)、残品(ヒラメ)から、いずれもクドア・セプテンプンクタータが検出された。
患者の発症時間には一峰性がみられ、その症状はクドア・セプテンプンクタータによるものと一致していたこともあり、保健所ではこの寿司を原因とするクドア・セプテンプンクタータによる食中毒と断定した。
患者の診察にあたった医師からも食中毒の届出が出されている。
患者らはすでに回復
症状を訴えた18人はすでに回復、入院となった患者はいなかった。練馬区保健所では、該当高齢者施設の給食施設に対し、再発防止にかかる厳重注意指導を行っている。
原因となった3月28日の昼食では、ヒラメ、マグロ、穴子、エビ、サーモン、イクラの寿司が主に提供されていた。
クドア・セプテンプンクタータは、ヒラメの筋肉中に寄生するクドア属の寄生虫(粘液胞子虫)の一種で、これが多量に寄生したヒラメを生で喫食すると、食後数時間で一過性の下痢や嘔吐といった症状が出る。多くの場合予後は良好で、ヒトの体内で生育することはない。
予防方法としては、マイナス20度で4時間以上の冷凍を行うか、75度で5分以上の加熱を行うと死滅するため、これらの処理が有効とされる。
(画像はプレスリリース・別紙資料より)
原因となった3月28日の昼食では、ヒラメ、マグロ、穴子、エビ、サーモン、イクラの寿司が主に提供されていた。
クドア・セプテンプンクタータは、ヒラメの筋肉中に寄生するクドア属の寄生虫(粘液胞子虫)の一種で、これが多量に寄生したヒラメを生で喫食すると、食後数時間で一過性の下痢や嘔吐といった症状が出る。多くの場合予後は良好で、ヒトの体内で生育することはない。
予防方法としては、マイナス20度で4時間以上の冷凍を行うか、75度で5分以上の加熱を行うと死滅するため、これらの処理が有効とされる。
(画像はプレスリリース・別紙資料より)