1. 栄養経営士とは?
栄養経営士とは、日本の医療にNSTを広め、臨床栄養管理の第一人者である宮澤靖先生が代表理事を務める、一般社団法人 日本栄養経営実践協会が認定する資格です。
日本栄養経営実践協会によると以下のように定義されています。
日本栄養経営実践協会によると以下のように定義されています。
栄養管理のチームマネジメントに関する臨床スキル、コミュニケーションスキル、リスクマネジメント、コンプライアンス、人材育成など多岐にわたる知識を習得し、かつ、実務の現場において広くその知識・経験を発揮できる、「栄養管理の経営」を担う専門職です。
つまり「栄養経営士」とは、栄養管理のプロとしてチームマネジメントができるスキルを身につけた管理栄養士のことです。
栄養管理をする上で、目指すべきゴールを明確にして中長期戦略を立てる必要があります。そのためには上記のように臨床のスキルやコミュニケーションスキル、リスクマネジメントなどさまざまな知識やスキルが求められます。
栄養経営士について学ぶことで、大学や専門学校などの「管理栄養士の養成課程」では培われなかった「マネジメントスキル」を取得することが可能なのです。
栄養管理をする上で、目指すべきゴールを明確にして中長期戦略を立てる必要があります。そのためには上記のように臨床のスキルやコミュニケーションスキル、リスクマネジメントなどさまざまな知識やスキルが求められます。
栄養経営士について学ぶことで、大学や専門学校などの「管理栄養士の養成課程」では培われなかった「マネジメントスキル」を取得することが可能なのです。
2.栄養経営士で身につくスキルや知識
受験に必要となる資格認定基礎講習の内容は以下の通りです。
「栄養経営士」に必要な能力について
1.なぜ、今栄養部門が重要になっているのか
2.自分が勤める栄養部門の現状分析
3.具体的な目標設定と達成に向けた実践的アプローチ
4.部門の業務の質を高めるためのアウトカム指標とは
5.「栄養経営士」に求められる教育と人事能力
6.病態把握能力と臨床栄養教育
プログラムのタイトルのように、栄養部門の重要性を理解した上で現状を知り、実践例について自分で考えながらスキルを身につけられます。栄養経営士は、病院や施設など組織の中で働く上ですぐに実践できる知識を身につけられる点が魅力です。
例えば、食材のコスト削減、栄養指導件数増など目先の収益を目標とするのではなく、中長期的な目標を立て栄養部門を運営していく力など実務に落とし込めるスキルや知識を得られます。そして、立てた目標を客観的に評価し分析するアウトカムの評価・分析能力についても学べます。
また、栄養経営士の会員になると「栄養経営士のつどい」や「栄養経営士のオンラインサロン」に参加可能です。特別講演や実践報告の視聴、意見交換会への参加ができ、学んだことを実務に活かせる場として開催されています。
エイチエのQ&Aに、「栄養経営士のつどい」に参加された先輩のエピソードも投稿されていますから、参考にしてみてくださいね。
例えば、食材のコスト削減、栄養指導件数増など目先の収益を目標とするのではなく、中長期的な目標を立て栄養部門を運営していく力など実務に落とし込めるスキルや知識を得られます。そして、立てた目標を客観的に評価し分析するアウトカムの評価・分析能力についても学べます。
また、栄養経営士の会員になると「栄養経営士のつどい」や「栄養経営士のオンラインサロン」に参加可能です。特別講演や実践報告の視聴、意見交換会への参加ができ、学んだことを実務に活かせる場として開催されています。
エイチエのQ&Aに、「栄養経営士のつどい」に参加された先輩のエピソードも投稿されていますから、参考にしてみてくださいね。
3.栄養経営士の活躍場所
栄養経営士の管理栄養士の方は主にどこで活躍しているのでしょうか。実は、約80%の方が病院で活躍しています。栄養経営士の講習で得られる知識は、栄養部門のマネジメントスキルであることから病院での活躍を期待されていることが理由と考えられます。
病院以外で栄養経営士の先輩が活躍しているのは、介護福祉施設、栄養関連企業などです。どのような職場でも他職種の方と関わりチームで仕事をしていく必要があるので、栄養経営士の資格取得で得たスキルはさまざまなシーンで活かせます。
具体的に先輩栄養経営士がどのように活躍されているのかは、リンク先の下部を参考にしてみてくださいね。どのように資格を活かして活躍しているのか、リアルな体験談を知れますよ。
さらに、エイチエのQ&Aにも栄養経営士を取得した先輩のエピソードが掲載されています。現場に落とし込む努力を続けた結果、他職種からのリスペクトを得られた先輩のエピソードをぜひ参考にしてみてくださいね。
4.栄養経営士の資格取得方法と合格率
栄養経営士の資格取得方法と合格率について紹介します。パソコンやスマートフォンなどから毎日受験できるので、試験日を自分で決めて計画的に受験対策をしていきましょう。
引用元: 試験について|日本栄養経営実践協会
受験資格
・試験実施日に管理栄養士としての実務経験が満2年を経過する方
※職種の制限なし。病院施設だけでなく、委託や保育園などにおける給食管理、一般企業でも“管理栄養士”としての就業経験が2年あれば受験可能
・「栄養経営士」資格認定基礎講習修了の方
※修了後3年間は受験資格が有効
(「栄養経営士」資格認定基礎講習は会場受講・WEB受講・DVD受講から選べます)
※職種の制限なし。病院施設だけでなく、委託や保育園などにおける給食管理、一般企業でも“管理栄養士”としての就業経験が2年あれば受験可能
・「栄養経営士」資格認定基礎講習修了の方
※修了後3年間は受験資格が有効
(「栄養経営士」資格認定基礎講習は会場受講・WEB受講・DVD受講から選べます)
申し込み方法
一般社団法人 日本栄養経営実践協会のサイトから申し込み可能です。
受験料:9,500円
提出書類:管理栄養士免許証コピー、協会指定の職務経歴書(申し込み後にメールで届く)
提出書類:管理栄養士免許証コピー、協会指定の職務経歴書(申し込み後にメールで届く)
受験方法
インターネット環境が整っていれば、場所や時間の制限なく毎日受験可能
試験時間80分、出題数50問(5つの選択肢から1つの回答を選ぶ5肢択一式)
こちらから試験体験ができるので、予行練習として挑戦してみましょう。
試験時間80分、出題数50問(5つの選択肢から1つの回答を選ぶ5肢択一式)
こちらから試験体験ができるので、予行練習として挑戦してみましょう。
受験者数と合格率
合格基準は総得点の6割程度が目安です。
受験後にその場で合否判定が出ます。
最新の受験者数と合格者数の結果は、採点対象者61名に対し合格者が46名でした。過去の結果とあわせても合格率は約75%と発表されています。
受験後にその場で合否判定が出ます。
最新の受験者数と合格者数の結果は、採点対象者61名に対し合格者が46名でした。過去の結果とあわせても合格率は約75%と発表されています。
5.日本栄養経営実践協会への入会と特典
「栄養経営士」資格認定試験に合格すると日本栄養経営実践協会に入会できます。合格後に、認定登録申請を行い、認定審査を経て認定されると「認定証(会員証)」が交付されます。
会員になると栄養士ダイアリーをもらえたり、推薦図書の割引や情報誌の購読などの特典を受けられたりしますよ。
また、会員種別は個人、法人など4種類あり、登録料や年会費が異なります。それぞれの種別に応じてセミナー参加費の割引など特別特典が用意されているので、ぜひ特典も利用してみてくださいね。
日本栄養経営実践協会に入会するメリットは特典だけではありません。研修会に参加することで、同じ志を持つ管理栄養士の仲間とも交流ができますよ。
会員になると栄養士ダイアリーをもらえたり、推薦図書の割引や情報誌の購読などの特典を受けられたりしますよ。
また、会員種別は個人、法人など4種類あり、登録料や年会費が異なります。それぞれの種別に応じてセミナー参加費の割引など特別特典が用意されているので、ぜひ特典も利用してみてくださいね。
日本栄養経営実践協会に入会するメリットは特典だけではありません。研修会に参加することで、同じ志を持つ管理栄養士の仲間とも交流ができますよ。
6.まとめ
栄養経営士の資格を取ることで、今まさに管理栄養士が直面している問題を解決できるスキルを取得できます。
日々の業務に追われていて、患者様のことを最優先に考えられていない。チームとして栄養課が機能していない…。以上のような悩みは栄養経営士の資格を取得したり、栄養経営士の仲間と交流したりすることで解決に一歩近づきます。
マネジメントスキルを身につけて、目先の仕事にとらわれず経営視点や成果を上げられる組織づくりに貢献できるワンランク上の管理栄養士を目指しませんか?
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