春野菜の種類が何なのか判りませんが、山菜類は下茹でしてはんぺん、卵白とプロセッサーでペーストにし、それをバットに入れて蒸し、素材にします。それを常食と同じように衣を着けて天ぷらにします。
蛋白源を添えるなら、イカや白身魚は生の状態で蒸した長芋、鶏卵(色重視なら卵白)、植物油と共に同じくペーストにして蒸し、素材にします。海老はバットにスプーンで細長く置いて蒸し、尾は素揚げして常食と同じ衣を着けて天ぷらにし、盛り付けの時に尾を差し込むと見た目は常食と区別がつきません。
天つゆにトロミを付け掛けて供したら衣がしっとりしてさらに飲み込みやすくなります。
ペーストに植物油を加えるのはたんぱく質が加熱によって硬化するのを柔らげる為と、どうしてもペーストにすると常食より分量が増え、適量を調整すると熱量が少なくなるのを補充する為です。
一番怖いのは常食等を刻んで供する事で、口の中で粒がばらけて誤嚥のリスクが高まる事です。
咀嚼能力のみ低下されている対象者には結構ですが、嚥下能力が低下されている対象者には絶対避けるべき食形態だと思っております。
ソフト食は手間がかかると敬遠されがちですが、基本を調理スタッフにマスターしていただけると調理後に形態調整するよりはるかに作業がスムーズです。
この方法だと、鶏のから揚げやとんかつ等も応用可です。
食事は見た目も味の内と思います。口の中で同じ様な味だとそれでオーケーとは思いません。
市販品も良いものがありますが、コストを考えると一般食の素材を利用するのが無駄がありません。
一度作ってみて下さいね。
2018/04/13