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春野菜の種類が何なのか判りませんが、山菜類は下茹でしてはんぺん、卵白とプロセッサーでペーストにし、それをバットに入れて蒸し、素材にします。それを常食と同じように衣を着けて天ぷらにします。 蛋白源を添えるなら、イカや白身魚は生の状態で蒸した長芋、鶏卵(色重視なら卵白)、植物油と共に同じくペーストにして蒸し、素材にします。海老はバットにスプーンで細長く置いて蒸し、尾は素揚げして常食と同じ衣を着けて天ぷらにし、盛り付けの時に尾を差し込むと見た目は常食と区別がつきません。 天つゆにトロミを付け掛けて供したら衣がしっとりしてさらに飲み込みやすくなります。 ペーストに植物油を加えるのはたんぱく質が加熱によって硬化するのを柔らげる為と、どうしてもペーストにすると常食より分量が増え、適量を調整すると熱量が少なくなるのを補充する為です。 一番怖いのは常食等を刻んで供する事で、口の中で粒がばらけて誤嚥のリスクが高まる事です。 咀嚼能力のみ低下されている対象者には結構ですが、嚥下能力が低下されている対象者には絶対避けるべき食形態だと思っております。 ソフト食は手間がかかると敬遠されがちですが、基本を調理スタッフにマスターしていただけると調理後に形態調整するよりはるかに作業がスムーズです。 この方法だと、鶏のから揚げやとんかつ等も応用可です。 食事は見た目も味の内と思います。口の中で同じ様な味だとそれでオーケーとは思いません。 市販品も良いものがありますが、コストを考えると一般食の素材を利用するのが無駄がありません。 一度作ってみて下さいね。

2018/04/13
回答

退職間際のアラ還管理栄養士です。栄養士の立場としてではなく、以前挿管のトラブルで三ヶ月間嚥下障害だった元患者の立場でお答えします。 首から下は元気でしたから食事は自ら調整し、嚥下食の問題を一から考え直しました。正直軟食をミキサーにかけても必要栄養量は不足します。間食はそれを補うものとしました。 お問い合わせの粉物の嚥下食ですが、材料が小麦粉・卵・牛乳・砂糖が主であれば カスタードにしました。サラダオイルを加えると口にまとわりつかず又、嚥下の瞬間まである程度の軟らかい塊で気管に誤嚥することなく胃に落ちます。オイルを加える事で問題の熱量を補充する事もできます。 常食がどら焼きなら漉し餡を少し加えるとアンコ風味になります。 お好み焼きなら材料の野菜と米を軟らかく煮てミキサーにかけると野菜ポタージュ味になります。嚥下能力の程度によって濃度を調整しますが、小麦粉より米による トロミの方が食味は良い様に思います。スベラカーゼはこの時に使うのも良いでしょう。 入院中にミキサー食を経験しましたが、およそ人に提供されるものと思えませんでした。皆さんは味見を少しなさって美味しいと感じられたかもしれませんが、一食まるまるミキサー食を毎食では療養中、食事の度に悲しかったです。 我々は日々の食事提供に対象者が喜んで食べてくれるようにと常に考えていなければならないと思います。誤嚥しなければそれで良いのではなく、健康な人が食べても一品の料理と成立するような物を提供していきましょう。 私は幸いに三ヶ月で回復しましたが、一生の最後の食までミキサー食の方も少なからずおいでのはずです。その方が目を閉じる時に満足できる食でありたいと私も自身に課しております。 長くなりました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

2018/01/24

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プロフィール

サクラママ

  • [性別] 女性
  • [保有資格] 管理栄養士
  • [上記以外の資格]
  • [都道府県] 長崎県
  • [現在の職場] 病院・クリニック
  • [過去経験のある職場]
    病院・クリニック 介護・福祉施設
  • [実務経験年数] 20年以上
  • [自己紹介]