こんにちは。
私は以前、急性期の循環器科病院に10年以上勤めていた管理栄養士です。高血圧・ワーファリン服用者も多く、特食展開にとても気を遣っていました。
カルシウム拮抗剤とグレープフルーツの因果関係が取り上げられだした頃、初めてグレープフルーツを提供し、一人の患者さんにお叱りを受けたことがあります。当時、グレープフルーツについての知識がなかった私は、「苦味があり、高齢者には食べにくいであろう」と思いながらも、デザートのバリエーションを増やすために思い切って取り入れたのでした。
その日以降、降圧剤について完全にチェックする事が難しいと判断し、またグレープフルーツは私の中では必要不可欠なフルーツではなかったので献立から外しました。
納豆については、食札に赤字で“ワーファリン”と大きく表示し、週1回程度出していました。その代り、入院時には、病棟へワーファリン服用の有無を必ず行い、看護師サイドへも気遣ってもらえるよう促していました。
また、途中から服用が始まったり、中止になる患者さんもあり、回診時も服用チェックを行っていました。
(代替え品は、湯豆腐(冷奴)又は、がんも系の煮物)
病院・施設により、食思・要望・傾向等様々でしょうが、一般的に好まれる食材については、間違いが起こらない対策を考慮した上で、取り入れてみてはと思います。
頑張ってください
2012/10/02