腸管出血性大腸菌O157による食中毒
静岡県西伊豆町の特別養護老人ホーム「ヒューマンヴィラ伊豆」において、提供された給食を喫食した入所者やデイサービス利用者、職員ら、あわせて33人が腹痛や下痢などの症状を呈する食中毒事件が発生した。15日に県が発表したほか、16日に同施設での給食サービスを担っていた日本ゼネラルフード株式会社(以下、日本ゼネラルフード)が経緯を発表している。
発表によると、11月6日朝から「ヒューマンヴィラ伊豆」の利用者や職員らに嘔吐や下痢、発熱、下血といった症状が現れ始め、施設が所轄保健所に連絡、施設内感染と食中毒の両面から検査が進められてきていた。
その結果、保存食やふき取り検査からは原因となる細菌などは検出されなかった一方、発症者に共通する食事がこの施設で提供された給食のみにあること、また一部の発症者らの便から腸管出血性大腸菌O157が検出されたことから、施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定された。
発表によると、11月6日朝から「ヒューマンヴィラ伊豆」の利用者や職員らに嘔吐や下痢、発熱、下血といった症状が現れ始め、施設が所轄保健所に連絡、施設内感染と食中毒の両面から検査が進められてきていた。
その結果、保存食やふき取り検査からは原因となる細菌などは検出されなかった一方、発症者に共通する食事がこの施設で提供された給食のみにあること、また一部の発症者らの便から腸管出血性大腸菌O157が検出されたことから、施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定された。
2人が死亡、事業者は当面営業禁止に
原因となった食事は、施設内厨房で調理され、提供された11月3日の昼食と判断されている。日本ゼネラルフードによると、この日のメニューは「炊き込みご飯、サバの竜田揚げ、がんもどきの含め煮、そばサラダ、すまし汁、パイナップル」であったという。
食中毒症状を呈したのは45歳から103歳の33人で、このうち76歳の女性と81歳の男性の2人が亡くなった。
日本ゼネラルフードには、11月15日付で食品衛生法第6条第3号の規定違反による行政処分が出され、同日より当面の間、営業が禁止されるものとなった。
同社はこの食中毒事故発生を受け、正しい手洗い手順と手洗いタイミングの指導徹底や、生野菜消毒時の次亜塩素酸ナトリウム液濃度と浸漬時間の確認・記録の徹底、従業員教育、事業所運用状況の巡回点検強化を実施し、全社を挙げて再発防止を図っていくとしている。
(画像はPixabayより)
食中毒症状を呈したのは45歳から103歳の33人で、このうち76歳の女性と81歳の男性の2人が亡くなった。
日本ゼネラルフードには、11月15日付で食品衛生法第6条第3号の規定違反による行政処分が出され、同日より当面の間、営業が禁止されるものとなった。
同社はこの食中毒事故発生を受け、正しい手洗い手順と手洗いタイミングの指導徹底や、生野菜消毒時の次亜塩素酸ナトリウム液濃度と浸漬時間の確認・記録の徹底、従業員教育、事業所運用状況の巡回点検強化を実施し、全社を挙げて再発防止を図っていくとしている。
(画像はPixabayより)