ウエルシュ菌による食中毒
堺市は16日、同市中区深井沢町の医療法人恵泉会 堺平成病院において、集団食中毒が発生したと発表した。同日、堺平成病院からもホームページを通じ、経緯を伝える発表がなされている。
堺市によると、5月10日に職員食堂を利用している職員複数人に食中毒症状が現れている旨、病院より届出があり、食品衛生課で調査を開始、患者となった職員らが病院食堂の厨房で調理された食事を共通して喫食していたこと、感染症を疑う事実はないこと、便検査の実施で職員18人からウエルシュ菌が検出されたことなどから、この食事を原因とする食中毒と断定したという。
堺市は堺平成病院の院内厨房を、2日間の営業停止とする処分を行った。
堺市によると、5月10日に職員食堂を利用している職員複数人に食中毒症状が現れている旨、病院より届出があり、食品衛生課で調査を開始、患者となった職員らが病院食堂の厨房で調理された食事を共通して喫食していたこと、感染症を疑う事実はないこと、便検査の実施で職員18人からウエルシュ菌が検出されたことなどから、この食事を原因とする食中毒と断定したという。
堺市は堺平成病院の院内厨房を、2日間の営業停止とする処分を行った。
フードロス対策なども影響か
食中毒症状の初発は5月9日午後1時、原因となったのは9日の昼食に食堂が提供した食事とみられ、そのメニューは「ご飯、鮭の漬け焼き、さつま芋と竹輪の煮物、オクラと寒天の酢の物、肉じゃが煮、ほうれん草とたまご炒め、白身魚のバジルソース和え、味噌汁、りんご、オレンジ」となっている。
喫食者数は職員ら365人で、患者となったのは21歳~81歳の72人、いずれも下痢や腹痛などが主な症状で、重症者はなく入院者も出ていない。
堺平成病院によると、フードロス削減の目的などから、調理済みの料理を翌日まで冷蔵保管、再加熱し追加する形で提供することがあったという。
これまでの調査で、今回の食中毒発生はこうした追加食を摂取した職員のみであることが分かっている。再加熱処理は規定温度以上で行われていたが、ウエルシュ菌の形成する芽胞は熱に強く、加熱処理では防げない。
なお病院では、再加熱食の提供は職員限定で、同院の患者の食事として提供された事実はないとした。現在は感染拡大防止策をとっており、今後は職員に対しても再加熱による追加食提供は中止、より適切な調理・管理体制を整えていくとしている。
(画像はPixabayより)
喫食者数は職員ら365人で、患者となったのは21歳~81歳の72人、いずれも下痢や腹痛などが主な症状で、重症者はなく入院者も出ていない。
堺平成病院によると、フードロス削減の目的などから、調理済みの料理を翌日まで冷蔵保管、再加熱し追加する形で提供することがあったという。
これまでの調査で、今回の食中毒発生はこうした追加食を摂取した職員のみであることが分かっている。再加熱処理は規定温度以上で行われていたが、ウエルシュ菌の形成する芽胞は熱に強く、加熱処理では防げない。
なお病院では、再加熱食の提供は職員限定で、同院の患者の食事として提供された事実はないとした。現在は感染拡大防止策をとっており、今後は職員に対しても再加熱による追加食提供は中止、より適切な調理・管理体制を整えていくとしている。
(画像はPixabayより)