ノロウイルスによる食中毒が発生
高知県は22日、土佐清水市の高齢者施設で、調理・提供された給食を原因とする食中毒事例が発生したと発表した。同じ食事を喫食した70人のうち15人に嘔吐や下痢などの症状が出ている。
高知県の発表によると、事件があったのは土佐清水以布利の「特別養護老人ホームしおさい」。3月19日13時45分頃、同施設より入所者らが食中毒症状を呈している旨、幡多保健所に連絡があった。
発症は3月19日5時頃から、翌3月20日の5時頃にかけてで、70代~90代の男性3人、女性12人、合計15人に嘔吐や下痢、発熱などの症状がみられた。
保健所が調査を行った結果、患者の共通食は施設で調理された給食のみであったほか、検便検査で患者9人のうち8人、調理従事者10人のうち2人から、ノロウイルスGIIが検出された。よって保健所は施設を原因とするノロウイルスの食中毒と断定したという。
高知県の発表によると、事件があったのは土佐清水以布利の「特別養護老人ホームしおさい」。3月19日13時45分頃、同施設より入所者らが食中毒症状を呈している旨、幡多保健所に連絡があった。
発症は3月19日5時頃から、翌3月20日の5時頃にかけてで、70代~90代の男性3人、女性12人、合計15人に嘔吐や下痢、発熱などの症状がみられた。
保健所が調査を行った結果、患者の共通食は施設で調理された給食のみであったほか、検便検査で患者9人のうち8人、調理従事者10人のうち2人から、ノロウイルスGIIが検出された。よって保健所は施設を原因とするノロウイルスの食中毒と断定したという。
2人が入院も全員快方へ、施設は3日間の業務停止処分
症状を呈した15人のうち、男性2人、女性6人の計8人は医療機関を受診し、2人が入院となったが、現時点で全員快方に向かっているとされる。
原因食品となったのは、施設で3月16日~3月18日に調理・提供された給食とみられており、「特別養護老人ホームしおさい」は、3月20日から調理業務を自粛しているが、行政措置により3月22日~3月24日の3日間、給食業務停止処分を受けた。
県と保健所では施設に対し、感染拡大防止のための衛生指導を実施予定ともしている。
ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、小腸の上皮細胞(粘膜)で増殖、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状を引き起こす。汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理せず食べた場合にも感染することがある。
潜伏期間は24~48時間で、いずれも比較的少ないウイルス量で発症、感染しても無症状や軽い風邪のような症状ですむ場合もあり、多くは2~3日で回復する。ただし乳幼児や高齢者では、まれに重症化するほか、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも注意が必要となる。
予防方法としては、調理者の健康管理や作業前などの手洗い、調理器具の消毒などを徹底すること、食品の中心温度を85~90度とした90秒以上の加熱などがポイントである。
(画像はPixabayより)
原因食品となったのは、施設で3月16日~3月18日に調理・提供された給食とみられており、「特別養護老人ホームしおさい」は、3月20日から調理業務を自粛しているが、行政措置により3月22日~3月24日の3日間、給食業務停止処分を受けた。
県と保健所では施設に対し、感染拡大防止のための衛生指導を実施予定ともしている。
ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、小腸の上皮細胞(粘膜)で増殖、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などの症状を引き起こす。汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理せず食べた場合にも感染することがある。
潜伏期間は24~48時間で、いずれも比較的少ないウイルス量で発症、感染しても無症状や軽い風邪のような症状ですむ場合もあり、多くは2~3日で回復する。ただし乳幼児や高齢者では、まれに重症化するほか、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも注意が必要となる。
予防方法としては、調理者の健康管理や作業前などの手洗い、調理器具の消毒などを徹底すること、食品の中心温度を85~90度とした90秒以上の加熱などがポイントである。
(画像はPixabayより)