生活習慣病や加齢による食事制限に特化した宅配食サービスを展開するウェルネスダイニング株式会社（以下、ウェルネスダイニング）は3日、東京都墨田区の高齢者福祉課が主催する『あなたの行動でカラダ・ココロ変わるフレイル予防フェス in SUMIDA』に参画、地域の健康寿命延伸への寄与を目指すと発表した。

高齢化が急速に進む日本では、介護が必要になる前段階の「フレイル」に対する理解促進と予防の推進が国や自治体の大きな課題として注目されるようになっている。ウェルネスダイニングでは、以前からこの社会課題に対し、食の面から積極的な取り組みを行ってきている。

それを受け、今回のイベントへ参画、墨田区との官民連携によりフレイル予防推進を図るものとした。

「フレイル」は体力や筋力、認知機能のわずかな衰えから始まり、放置すると状態が進行して介護などが必要となる。対策としては、兆候を的確に捉え、運動や栄養摂取、社会参加などの身近な生活習慣の見直しを行うことにより、進行を遅らせることが有効だ。

ウェルネスダイニングが過去に行った調査では、「フレイル」という言葉を知っているかどうか尋ねたところ、「内容は何となく知っているが詳しく分からない」人が27.7％、「聞いたことはあるが意味はよく分からない」人が22.3％、「内容まで知っていて意識して予防している」人は15.3％だった。

「初めて知った」が17.7％、「聞いたことがない」人が17.0％と、依然認知向上を図る必要性も高いことがうかがえるが、言葉は知っていても対策行動に移せていない、内容をよく理解できていないといった人がとくに多く、知識向上とともに、予防行動へとつなげていくことが今後の課題と考えられた。

フレイル予防を進めるには、一人一人の生活に寄り添った具体的なサポートが欠かせない。そのためには行政だけでなく企業や地域団体が連携し、協働していくことが必要だ。

今回、墨田区で実施されることとなった『あなたの行動でカラダ・ココロ変わるフレイル予防フェス in SUMIDA』は、まさにその取り組みの象徴と位置づけられるもので、運動や栄養、口腔ケア、脳トレ、社会参加などの多面的プログラムを、区民が体験しながら学べる形式で提供する点を最大の特徴としている。

ウェルネスダイニングはこの取り組みに賛同し、参画を決定、管理栄養士による個別相談を通じ、「食からのフレイル予防」を後押ししていくこととした。

当日は専用ブースを設け、フレイル予防に関する無料個別栄養相談を、同社の管理栄養士が受け付ける。日々の食生活の中で気をつけるべきポイントを明らかにしたり、無理なく続けられる工夫を示したり、相談者一人一人の生活に合った提案を行っていくという。

さらに栄養相談のほか、市販製品を活用した身近にできるフレイル予防の展示や、日常生活の中で役立つアイデアをその場で体験できるコンテンツも用意、知識と行動のギャップを埋め、「やってみる」を後押しするとしている。

ウェルネスダイニングでは、食を通じた健康支援をより広く展開し、墨田区とともに地域発のフレイル予防モデルの発信にも努めていきたいとした。

（画像はプレスリリースより）