ソラニンによるとみられる食中毒
長野県は22日、同県千曲市内の小学校で、授業中に茹でたジャガイモを食べたことによる食中毒が発生したと発表した。21日に所管の長野保健所に連絡があり、児童や教職員98人のうち、45人に吐き気や腹痛、嘔吐などの症状が現れたことが確認されている。
発表によると、ジャガイモは学校で栽培したもので、7月12日~14日に収穫し、21日の9時頃から家庭科実習室で調理、同じ学年の3クラスにわたる児童と教職員ら98人が皮付きのまま、茹でて喫食した。
すると、食した20分後から2時間半後にかけ、45人に吐き気や腹痛、嘔吐などの症状が発生、11人が医療機関を受診したが、快方に向かっているという。
症状がみられた児童らが共通して口にしたものは、この皮付きジャガイモと塩のみであり、ジャガイモを食べていない他の学年では症状を呈した対象者はいなかったため、保健所ではジャガイモを原因とする食中毒と断定した。
発表によると、ジャガイモは学校で栽培したもので、7月12日~14日に収穫し、21日の9時頃から家庭科実習室で調理、同じ学年の3クラスにわたる児童と教職員ら98人が皮付きのまま、茹でて喫食した。
すると、食した20分後から2時間半後にかけ、45人に吐き気や腹痛、嘔吐などの症状が発生、11人が医療機関を受診したが、快方に向かっているという。
症状がみられた児童らが共通して口にしたものは、この皮付きジャガイモと塩のみであり、ジャガイモを食べていない他の学年では症状を呈した対象者はいなかったため、保健所ではジャガイモを原因とする食中毒と断定した。
芽はないものの未熟なジャガイモが混入
ジャガイモは芽のないものが選別されていたが、皮付きのまま食され、また一部に未熟なジャガイモが含まれていたといい、症状の特徴からも、ソラニンが病因物質と推定されている。
ソラニンはジャガイモの発芽部分や日光に当たって緑色に変色した皮の部分に含まれる有毒物質で、ソラニンを含む未成熟の小さなジャガイモや、成熟していてもその芽、緑色の皮部分を食べることにより、嘔吐などの症状が発生する。子どもは大人に比べ、微量のソラニンでも食中毒を発症しやすい。
予防には、ジャガイモの芽や皮は取り除いてから調理を行うこと、とくに緑色に変色した皮の部分は厚くむきとることが大切だ。また未成熟の小さなジャガイモは、とくに芽や皮の部分にソラニン類を多く含むため、食べないようにする。保管は冷暗所で行い、日光が当たるのを防ぐことも重要とされる。
(画像はプレスリリースより)
ソラニンはジャガイモの発芽部分や日光に当たって緑色に変色した皮の部分に含まれる有毒物質で、ソラニンを含む未成熟の小さなジャガイモや、成熟していてもその芽、緑色の皮部分を食べることにより、嘔吐などの症状が発生する。子どもは大人に比べ、微量のソラニンでも食中毒を発症しやすい。
予防には、ジャガイモの芽や皮は取り除いてから調理を行うこと、とくに緑色に変色した皮の部分は厚くむきとることが大切だ。また未成熟の小さなジャガイモは、とくに芽や皮の部分にソラニン類を多く含むため、食べないようにする。保管は冷暗所で行い、日光が当たるのを防ぐことも重要とされる。
(画像はプレスリリースより)