先に投稿があった通り、「士気のあがる食事」が第一に求められます。隊員は、実に様々なタイプがいて、バリバリ鍛えている方にはスポーツ栄養、その一方で同じ組織とは思えない程のメタボな隊員(このタイプは
基本的に理屈っぽく、権利は主張するのに自衛官の義務を果たさない方が多く、行動変容は非常に困難)等々、他の職場の栄養士よりも幅広い栄養士としての専門知識が日々必要です。
採用は、育児休業制度が確立されていることもあり、結婚や出産を機に退職される方はほぼ皆無で、最も多い理由が定年で、あとはステップアップがらみの転職がごく稀に出る程度なの
で、空きを待つのは、あまり現実的ではないと思います。転職を検討した時期にたまたま自衛隊の募集を見たから、受けてみよう!くらいのテンションが丁度いいです。
別な投稿に「自衛隊に勤務している栄養士さんの知り合いに紹介してもらう」との件がありましたが、それはあくまでもひとつの情報提供に過ぎません。なぜなら、採用の合否は、各駐屯地の栄養士が所属する部隊長の裁量に委ねられているからです。いわゆる、素人が専門職種の人事を握るのみならず、献立やその他諸々に介入する様は、他の職場の栄養士さんには想像し難いものだと思います。
そのため、上司が変わるとドン引きするほどの方針転換はザラにあります。
結論、精神的にタフ、もしくは公務員の立場、いわゆる公僕に徹することがマストです。加えて、他の職場と比較して、栄養士間のお付き合いやつながりがあるので、そういった人間関係を割り切ってこなせる方でないと馴染みにくいですが、休暇や福利厚生が恵まれているのは、オススメポイントです(笑)
2016/11/06