残される後輩栄養士の立場から、少し意見を書きたいと思います。 私の経験で恐縮ですが、長いこと勤められた大ベテランの上司が約1年前に退職され、残されたのは入って1～2年の私たちでした。 引き継ぎはきちんと行ってくださったのですが、いざいなくなってしまうと、わからないこと、やらなくてはいけないことは山ほどありました。現在私は役職はないですが、仕事内容は実質管理職です。 いなくなったら誰かがやるではないのです、残されたものが必死になってやるのです、お客様のために。 しかし、悪いことばかりではありません。今までどれだけ上司に頼ってきたのかを実感し、自分で調べて判断する力がつきました。 後輩のことを考えられるということは、まだ余裕があることだと思います。本当にどうにもならなかったら、そこまで考えられません。 最終的にはたもちゃんさんの将来や家庭のことなどを考えて決められることと思います。 転職したことない私が、図々しく失礼しました。 ご無理はされませんように…

どちらを選んでも 私の働いている施設では、理念の一つとして「最期まで口から食べる」ことを掲げています。 実際、ご家族様の希望で胃ろうを作らずに経口摂取にこだわり、誤嚥性肺炎を繰り返して亡くなった利用者様を何人も見てきました。 ムセて苦しみながら食べている利用者様の介助をしていると、そこまでして経口摂取にこだわる必要があるのだろうか、と疑問に思うこともしばしばあります。 また、胃ろうを作って入所してくる利用者様の中には、経口摂取訓練によって、胃ろうを使用せず経口摂取だけでも大丈夫な状態にまでなる方もいます。 たとえ胃ろうを作ったとしても、その後のケア次第でQOLの低下を防ぐことはできると思います。 安全面に配慮すれば、楽しみ程度に少量を口から食べることもできます。 胃ろうを作るか、作らないか、の岐路に立たされているご家族様の本当に悩んでいる姿を見ていますし、もし自分の家族が経口摂取が難しい状態になったら、やはり迷うと思います。 どちらの道を選んだとしても後悔しないために、栄養士としてできるケアをしていきたいと私は思っています。