私は、栄養士課程を20年前に卒業し、学校栄養職員として勤めています。
卒業後すぐの国試で落ちましたが(当時は5月試験だった)、学校栄養職員は管理栄養士の免許は必要ないので、そのまま甘んじて過ごしてきました。
一昨年40歳になった頃、周りの後輩は当たり前のように管理栄養士の免許を持っている、管理栄養士の後輩に「先輩!」と呼ばれることへの違和感、学校へ食の指導に行くと「管理栄養士の◯◯先生です」と間違って紹介されるなど、私も切ない思いをずっと持ち続けていたため、「よし!国試受けよう!」と奮起しました。
しかし、2年連続で落ちました。栄養士として勤めているとはいえ、基礎的な知識が大変乏しかったので、知識が繋がらない。
解糖系はどこで?たんぱく質の代謝は?必須脂肪酸とは?なレベルでした。さらに、20年前とは科目も出題傾向もまるで違う。完全に勉強不足でした。
そして今回、3度目の正直(新卒時を含めると4度目ですね)で合格しました。
私は、小・中学生計3人のシングルマザーです。フルタイム勤務、昨年は職場の研究発表担当だったりと、決して余裕のない毎日でした。
そんな私の勉強方法は、Twitter、Instagram、YouTubeなどから自分にあった国家試験対策サイトを探し、ひたすら隙間時間に聴いたりながめたり。家事をしながらYouTube。通勤中もYouTube。
Instagramでは、ノートや付箋に重要事項をまとめた方々のサイトをフォローして参考にし、自分でまとめることはしませんでした。不器用なので。
また、模試も予備校も、お金と時間の余裕がなくできず。
一昨年に購入したレビューブックを唯一の参考書として、分からないことがあったらそれで調べていました。
とにかく、お金をかけずに受かりたかった。
年が明けた頃は仕事しながら「あ~今頃現役の子達は一日中勉強できてるんだろうな~いいな~時間ある人は受かるに決まってるよな」と僻みも持ちつつ、やれる範囲でやりました。
勉強時間を管理するようなアプリは使いませんでした。できなかったときに自分を責めてしまい落ち込むから。
無料で情報を提供してくれるSNSサイトには心から感謝しております。点数はギリギリでしたので、約4割は理解していないということ。これからも、自己研鑽のためにSNSをフル活用していくつもりです。
年齢やブランクは少なからずありますが、ご自分のペースで、無理なくできる範囲でチャレンジしてはいかがでしょうか。私のような人もいます。
2023/03/28