就職先の現状をしっかり調べておく必要がありますよ
「商品開発室」と言っても、原材料メーカー、流通している製品のメーカーと多種多様です。
企業により、パターンもいろいろで、営業から入ったり、製造現場から入ったりもあり得るでしょう。
「商品開発」は机上での計画だけでは済まない「社運をかけて」の仕事となります。
商品開発の提案、原材料、包装資材、コスト、製造ライン、物流、店頭での展開、広告宣伝とを絡めあって、商品を作り上げていきます。
「私は商品開発のために入社したのだから」では済まされないことがたくさんあり、また他部署への異動もつきものです。
私が過去に務めていたメーカーでも「やりたいことと違っていた」「開発からの他への異動が嫌だ」ということで、5年続かず退社する社員ばかりでした。
確かに、海外を含めての出張、広告代理店との打ち合わせなど華やかなことばかりに目が奪われがちですが、常に最高の商品を開発したのに、日々それ以上の製品を生み出さなければならない職種です。
「売れてあたりまえ」「売れないのは開発の責任」ということになってしまいます。
私は「あぁ 締め切りに追われる漫画家ってこんな気持ち?」と常に商品開発発表会に追い詰められ、発売したら「売れてるか」が気になってました。スーパーでその商品を持ってる子がいたら「ねぇ どうしてこれを買おうと思ったの?」と突撃インタビューして、怪しいお姉さんになっていました。
メーカーによっては新人の新しい感性を必要とし、2年ほど開発において、あとは製造ラインに入れればいいや、というところもあります。
就職する場合、じっくり下調べは必要ですよ。
名が通っていても、考えは個人商店と同じくらいの企業はたくさんあるので、「ネーム」で選ばないでね。
就職活動、頑張ってください。
2009/02/05