おすそ分け禁止は身体拘束？

日々の業務お疲れ様です。
日ごろから皆様の様々な意見を参考にさせていただいております。


当施設は定員50名のケアハウスです。開設して3年がたったところです。
特定施設の指定を受けており、特定入所28名の中には、要介護５の方も複数名いらっしゃいます。


特定入所以外の方は比較的自立した生活が可能なので、歩いて近所のコンビニやスーパーへ買い物へ行き、食品を購入して来られる方もいます。施設内に売店もあり、パンやお菓子も販売しています。ご家族からの食品の持ち込みも禁止しておりません。


しかし、最近問題となっておりますのが、自分で購入した、またはご家族がもってこられた食品を他の入居者様におすそ分けすることです。
食品の持ち込みは禁止しておりませんし、ユニット毎にキッチンがありますので、生ものや自分で調理したおかず等をおすそ分けすることもあります。


賞味期限が切れたものが居室点検時に見つかっているので、おすそ分けにより食中毒拡大の危険があること、要介護度が高い方もいるため、ノロウイルスでも発生したら…非常に心配です。他にも糖尿病などの食事管理が必要な方へのおすそ分けによる健康障害、嚥下機能が低い方の誤嚥防止の観点から、おすそ分けを全面的に認めるのは難しいのではないかと、栄養士として会議でお伝えしました。
また、介護職員や相談員からは、おすそ分けによる人間関係の悪化がすでに起きている。また、特定入所以外の入居者様は介護職員との関係が薄く、おすそ分けの現状把握までは難しいとのことでした。
以上の問題を整理し、おすそ分けは施設として原則禁止、ご遠慮いただくようお伝えするということを２か月ほど前に決定したばかりでした。


しかし先日、おすそ分けを禁止することは身体拘束になるのではないかとの意見が上がり、おすそ分けを認める手段はないかと話し合いの場が持たれました。
ケアハウスは在宅に位置付けられ、生きがいや楽しみを持つことは非常に大切だと思います。おすそ分けによる楽しみを奪うのは心苦しい面もあるのですが、それ以上におすそ分けによるリスクが高い事例を、職員が現状を把握しきれていない状況で認めることが果たして入居者様のためになるのか…？そしておすそ分けの禁止が身体拘束となるのか…？


皆様の施設では、おすそ分けに対してどのような対応をされていますでしょうか？また、栄養士としてどのように関わっていますでしょうか？

できればご指導、助言などいただきたいと思います。
よろしくお願いします。