調理師学校の講師
espoさん、はじめまして。
私は現在調理師学校で栄養学を教えています。常勤です。
espoさんが依頼された講師業は、時間的にはどのくらいでしょうか?
授業内容が栄養価計算法とアレルギー表示についてと書かれていますが、単発の講師依頼でしょうか?
常勤、もしくは非常勤でも「栄養学」や「食品衛生学」などの教科を1コマ持つと、年間60時間とか90時間以上といったように、授業時間(単位)が決まっています。また、大体どこの専門学校さんも調理師養成施設協会出版の教科書を使って、その単位分の時間を教えることが多いです。ですので、私も教科書に沿った授業内容にしています。(たまに演習(栄養価計算も手計算しました)もいれたりしますが)
調理師学校ではやはり調理がメインで、座学はその次・・・勉強の苦手な学生さんもたくさんいますので、なかなか教科書どおりに進まなかったり、教えたことが伝わらない、ということも多いです。実技だけ出来ればよい、という考え方の人も正直います。
でも、私のスタンスとして、調理師も栄養士も、同じ職場で働くことが(特に給食施設)多いので、調理師の卵達には少しでも栄養のことを知って、調理業務に就いてもらいたいと思っています。espoさんは現場を経験されているので、そういった話しをされてもよいと思います。
(私は実習でしか現場経験がないので、現場の話が出来る講師の方は貴重だと思っています)
また、どの分野でもそうだと思いますが、視覚的効果は大きいです。
教科書や資料だけではなかなか興味を示してくれないので、私はよく「品物」を持って授業に行きます。高齢者食の話だったらソフト食のサンプルを持って行ってみたり、病態栄養で濃厚流動やマービーなんかを紹介したり。いろいろアイテムを持っていきます。意外と食い付いてくれるので、授業も楽しくなります。
長文になりましたが、学校は楽しいです。学生の素朴な質問や意見にハッとすることも少なくありません。ぜひ、挑戦してみてください(^^)
2010/01/19