>「特養は生活の場だから、ちょっとくらい栄養状態が下がったからといって捕食だの療養食だのサプリだの騒がなくていいんじゃない?寧ろ利用者さんの食べる楽しみとか、そっちを重点的に考えて行くべきなんじゃないかなぁ・・・」と言われてしまいました・・・。
私もよく言われます!
「100歳越えた入園者様がアルブミン値3.0以上あれば十分じゃない。じゃあ、2.9ならなにか変るのかい?」「認知症も進み、自分でお食事を摂れなくなって、意識があるんだかないんだかわからない状態で、スプーンで無理やりソフト食を口に入れられて、それでも検査数値だけみて補助食品を追加するのは栄養士の仕事じゃない」と。
ちなみに、採血は年2回です。
平均介護度は要介護4.4。入園者100名+ショートステイです。
大体、高リスクが25名、中リスクが25名、低リスクが50名くらいです。
もちろん栄養ケアマネジメントに沿って、施設サービス計画書の栄養計画は策定しますが、食べる楽しみを持っていただくことはどの入園者様の目標の中でも一番の課題と思っています。
毎月2回のイベント献立、誕生会、流しそうめんやサンマ焼きなどの季節のイベント、特別おやつなどの準備で追われる毎日。
食事介助も昼と夕2回しますし(終業時間17時半で夕食は18時からなので、完璧にサービス残業)、できるだけ水分補給の介助もするようにしています。しいて言うなら、たま~に、トイレ介助も…
「栄養ケアマネジメントするんだ!管理栄養士なんだから!」と意気込んで入社したので、最初は「こんなの管理栄養士の仕事じゃない!」とやめたい気持ちでいっぱいだったのですが、今では楽しんでいます。
介護士さんが補助食品摂取していただくのを忘れたり、間違えたり、することも多々ありますが、「では、次からよろしくお願いしますね」でOK!薬じゃないんだから、1回ぐらい間違えたって大丈夫!(と思ってる)
時に、科学的根拠に基づいたケアをしないから介護福祉関連職は医療より劣るなんて言われ悔しい思いをしたり。
低リスクの方は好きな食べ物のお話しをしたり、若いときはこんなものを食べてたよとか、思い出の食事などを話されていたことを記入しています。寿司が大好きな入園者様が外出行事で寿司を食べに行って、ちゃっかりビールまで飲んで楽しそうにしていたっていうのも大切な記録と思います。
ただ、療養食加算は施設の収入に関わるのでシビアに判定し、加算をとっています。(糖尿食と貧血食のみですが)
まだまだ間違いも多く、未熟な私ですが少しずつこの職場で求められている管理栄養士になるように模索中です。お互い頑張りましょう~!
長中と失礼しました。
2011/07/15