他の皆さんの意見に賛成でもあり、反対でもあります。
1.もの凄く近視眼的な見方をすれば労基法違反ですので、その業務時間外労働は違法行為です。
2.しかし哀しいかないわゆる狭義の栄養士・管理栄養士の狭い世界(栄養管理・給食管理)ではこれが普通で、むしろ実名は挙げませんが、酷いところは休憩時間なしで1日16時間以上もの労働時間の所もあります(もちろん違法です)。
他の方も言われているように、人間相手の仕事なので残務が残っていても帰るというわけには行かない職域だからです。
3.給料面でお嘆きの部分もありますので慰めるわけではありませんが、逆に栄養サービスを受ける側の立場からすれば、労働者が低所得な状態というのはサービスを受ける側にすれば少し怖いですよね。
極端な例を挙げれば、月給手取り15万円以下の医師や歯科医師に治療を頼むとか、パイロットの操縦する飛行機に乗るとか……
逆に言えばそれらの職業は実情は違うかもしれませんが、世間一般では高収入だと考えられています。
なぜでしょうか?
ここで少し栄養や調理の現場から離れて考えてみましょう。
例えば営業職等は分かりやすいですよね。
年俸500万円の給料を貰おうとすれば、原材料費や事務費など諸々の諸経費を考えると、最低でも1000万円以上は会社の売り上げに貢献していなければなりません。
その考えを栄養士の仕事にフィードバックしてみましょう。
下世話な話ですが、金額ベースでいくらくらいの貢献を施設にしているでしょうか?
営業職じゃ無いので単純計算はできませんが、業務を短時間で正確に処理する事が出来ていてれば時間内に業務が終えられる設定になっており、それに伴い規定の給料額が妥当だと計算されていると思います。
より短時間で正確に行い、余裕で他の業務もこなせるようになればもっと給料を上げて欲しいと言う意見も考えられますよね。
これらトータルな視野で考えた上でこのような施設部署の責任者になったときに経営者的な視点で3.の給与額の査定を行い、2.のような狭い視野で無く一般社会のルールに従って良くない勤務状態が恒常化しないようにつとめる上で、1.のような違法状態を無くせるように施設部署責任者になれるように頑張りましょう。
今はその入り口だと思います。
もっとこういう風に業務改善したら必要人員を減らせるとか、こんなルーチンワークを作ればインシデントやアクシデントの発生が抑えられるっていうソリューションを立ち上げるには、何事も今やっているような基礎の業務が出来た上での話ですので、将来的にその権限が与えられるようになるまでは下積みなのは他の業種に移っても言える事です。
頑張って給料をもっともらえるようになりましょう。
2019/06/17