病院・施設の管理栄養士8年、委託業者の管理栄養士8年。 どちらの立場もやってきた立場からお話を。 それぞれ、見ている方向が違うんです。 病院・施設の管理栄養士は患者様や入居者様、利用者様のために全力で取り組みますよね。 委託の管理栄養士はそれが見えていない中で仕事をしている場合が多いので、目の前の数字を追いかけることになります。要するに決められた数値に合わせるためだけの献立、少しでも売り上げを伸ばすための材料費を考えた発注。見えていない患者さんの為ではなく、会社が利益を上げることに力を入れることになります。 両方やってきた身としてはどちらにもそれぞれ立場があってなかなか相入れないな、と思うことが多かったです。 現在、施設の管理栄養士をしていますが、委託側の栄養士さんが美味しいものを単価を考えて、栄養価を考えて一生懸命献立を立ててくださってくるのが伝わりますので、少しでも委託業者さんの負担のかからないように献立の不要な部分を検討したりできれば、と考えて仕事をするようにしています。それでも先方はやはり金額だけを追いかけているな、と感じることも有り、歯がゆいことも多いです。 委託業者さんでも施設さんでも同じ管理栄養士・栄養士なので理解しあえるはずと思います。 以前、委託の栄養士さんをミールラウンドに同行してもらったことがあります。そうすると自分の考えた献立をどんな風に食べておられるのか、自分の目で見ることができて、いろいろ納得されたことも有ったようです。 ポトフさんのところの委託の栄養士さんにも一度見ていただいてみるのはどうでしょうか？自分がグラムを減らした豚ひき肉の料理はどんな見栄えに仕上がっていて、利用者さんがどんな感じで召し上がられているのか、見てもらうのも一つかもしれません。 お役に立てればよいですが。お互い頑張りましょう！