名古屋市中村区のサ高住給食で食中毒
名古屋市は5月7日、中村区管内にあるサービス付き高齢者向け住宅において、集団食中毒が発生したことを発表した。施設内で提供された給食によるウェルシュ菌の食中毒とみられている。
名古屋市によると、5月1日、施設関係者から入居者の複数人が4月30日朝より下痢などの食中毒様症状を呈していると、中村保健センターに連絡があり、保健所が調査を開始した。
調査の結果、入居者のうち17人が食中毒症状を呈し、患者らに共通した食事は、このサービス付き高齢者向け住宅で提供された、委託給食業者の調理によるものだけであること、また患者の検便からウェルシュ菌が検出されたことから、提供給食を原因とする食中毒事件と断定したという。
5月7日には、医師からの食中毒届出も提出されている。
名古屋市によると、5月1日、施設関係者から入居者の複数人が4月30日朝より下痢などの食中毒様症状を呈していると、中村保健センターに連絡があり、保健所が調査を開始した。
調査の結果、入居者のうち17人が食中毒症状を呈し、患者らに共通した食事は、このサービス付き高齢者向け住宅で提供された、委託給食業者の調理によるものだけであること、また患者の検便からウェルシュ菌が検出されたことから、提供給食を原因とする食中毒事件と断定したという。
5月7日には、医師からの食中毒届出も提出されている。
煮込み料理などで注意が必要なウェルシュ菌
発表によると、食中毒の原因となった食事は、4月29日夜に提供されたもので、この日のメニューは豚肉の塩だれ炒め、チヂミ、レンコンの煮物、ごはん、みそ汁だった。
これらを喫食した29人のうち、入居者17人において、下痢を主な症状とする食中毒様症状が4月30日の午前3時頃から現れたという。名古屋市保健所では5月7日、給食調理を担当した株式会社あじさい食彩の、該当施設における飲食店営業を禁止する処分を下した。
ウェルシュ菌は、人や動物の腸内、土壌、下水など自然界に広く存在する菌。熱に強い芽胞を作るため、100度、1~6時間の加熱といった処理を施しても生き残るという特徴を持つ。
腸管に到達した菌は毒素を作り、下痢や腹痛などを主症状とする食中毒を引き起こす。発症までの時間は6~18時間、平均10時間とされ、大鍋で作るカレーやシチューなどの煮込み料理、煮物などが原因食品になりやすい。
予防方法として、前日調理を避け、加熱調理した食品はなるべく早く喫食するようにすること、大量の食品調理を行った場合は室温に放置せず、保存する場合は小分けして急速に冷却、冷蔵保存するか、10度以下または55度以上で温蔵すること、カレーなどの再加熱時には、よくかき混ぜながら全体を十分に加熱することなどが有効とされる。
正しい手洗いや調理器具の殺菌などを徹底し、調理に臨むことも基本の対策となる。
(画像はPixabayより)
これらを喫食した29人のうち、入居者17人において、下痢を主な症状とする食中毒様症状が4月30日の午前3時頃から現れたという。名古屋市保健所では5月7日、給食調理を担当した株式会社あじさい食彩の、該当施設における飲食店営業を禁止する処分を下した。
ウェルシュ菌は、人や動物の腸内、土壌、下水など自然界に広く存在する菌。熱に強い芽胞を作るため、100度、1~6時間の加熱といった処理を施しても生き残るという特徴を持つ。
腸管に到達した菌は毒素を作り、下痢や腹痛などを主症状とする食中毒を引き起こす。発症までの時間は6~18時間、平均10時間とされ、大鍋で作るカレーやシチューなどの煮込み料理、煮物などが原因食品になりやすい。
予防方法として、前日調理を避け、加熱調理した食品はなるべく早く喫食するようにすること、大量の食品調理を行った場合は室温に放置せず、保存する場合は小分けして急速に冷却、冷蔵保存するか、10度以下または55度以上で温蔵すること、カレーなどの再加熱時には、よくかき混ぜながら全体を十分に加熱することなどが有効とされる。
正しい手洗いや調理器具の殺菌などを徹底し、調理に臨むことも基本の対策となる。
(画像はPixabayより)