初めまして。未就学の障害児の施設で働いています。
摂食機能に遅れのある子も多く、摂食について学びました。
離乳食は月齢では無く、摂食機能に合わせて食事を提供してください。
口、舌の動き、歯が重要です。
例えば中期だと舌で押しつぶして食べるので、舌で潰せる絹ごし豆腐が目安です。
しかし、中期でも押し潰しが出来ないのなら絹ごし豆腐は食べられません。
ペースト(初めの頃よりもったりペーストで良いと思います)にします。
*刻みりんごの事故の場合、月齢で見ても生りんごを押し潰す事はできません。
後期は舌を左右に動かして歯茎にのせてそこで潰して食べますが、その機能をまだ獲得していないのなら後期でも舌で押しつぶして食べられるものを提供します。
保育園に通う保護者の方からよく聞くのが1歳になったらいきなり形態をアップされて怖いということです。
1歳でも歯が生えていない子も沢山います。その辺りも年齢では無く、摂食機能や歯を見て提供すると安心です。
また、私達大人が出来る事は食べさせ方の見直しです。
・スプーンは下唇に置いて口を閉じたら真っ直ぐスプーンを引き抜く。(上顎になすりつけない。なすりつけると口を閉じて食べる事が学べません。口が開いた状態では嚥下ができません。しっかり嚥下ができないという事は気管に蓋ができず誤嚥に繋がる事があります)
・口の前の方で取り込ませる。
舌の動きはまだ未熟です。スプーンを奥に入れると舌が動かせず丸飲みする事があります。
・スプーン山盛りを口に入れない。
口の中をいっぱいにするとこれも舌が動かせず噛めないので丸飲みにつながります。そのまま飲むと詰まります。
・泣いている時、眠たい時には食べさせない。
・口の中に食べ物が入ったままで寝かせない。
・上を向いた状態で食べさせない。(上を向いた状態では嚥下ができません。試しに上を向いて唾液を飲んでください。苦しいですよね。)
最後に、硬いものを刻んでも食べにくいだけです。大きさより柔らかさが大切です。
硬くて刻んだものを口の中でまとめる事は難しいので、柔らかくしてください。
柔らかいものを食べていても歯並びに影響する事はありません。
ざっくりと書いたので分かりにくいかもしれませんが、参考になればと思いコメントしました。
私も日々子ども達に接しています。食べ方を見て形態の見直しをしたり、保護者の方へアドバイスをしたり、先生と一緒に考えたりしています。
食べる事は難しいですが毎日の事です。
安全なものにしていく為に私も日々勉強です。
一緒に頑張りましょう!
2023/06/01