話し合いの機会を
介護福祉士で管理栄養士の変り種としてコメントさせていただきます。
施設内で他職種との意見交換はきちんと行われていますか?
まずは、してらっしゃらないなら、研修会を設けるなどして勉強会を開いてはいかがでしょう。
介護員と一言でくくられていますが、介護職員は介護福祉士ですか?ヘルパー有資格者ですか?無資格の介護員ですか?
それによっても、ずいぶん変わってくると思います。
相手の知識に合わせて、管理栄養士として食事をどのようにもっていきたいのかを伝えるのが一番いいと思います。
ソフト食とはどのようなものを考えていらっしゃいますか?
濃厚流動固形食(エプリッチ、エンジョイゼリー、アイオールソフト)なのか、
プロッカ、アイソカルゼリー、煮こごり(やわらかシリーズ)のようなものなか、
刻み食をなくすということは、常食とソフト食の両極端2本立てにするということですか?
それはおかしいと思います。
特別養護老人ホーム勤務の介護福祉士として言わせてもらいます。
厨房から提供される食事はすべてが安全で無条件に利用者さんに提供できるものではありません。一人ひとりの利用者さんの体調、状況に応じて、毎日、毎食、対応を変え、食事介助方法も変えます。厨房から運ばれてきた食事で、利用者さんに配ぜんするまでに、介護員で排除するものもありました。それくらい個人に対応して食事介助を介護員は行っているものだと思うのですが。食事形態は入所者さんに応じた食事形態になっていますか?
また介護員が施設や食事をどのように考えてるか、をまず確認すべきではありませんか?
食事は楽しみだから、形があるほうがいいとか、少しでも普通の食事に近い形がいいとか、嚥下や咀嚼がしやすければどのような食事でもいいのか、エネルギーや微量元素が摂取できていればそれだけでいいのか、何を優先にするか施設内で話し合いをし、意見を統一するのがまず一番にすべきことだと思います。
2009/09/08