栄養指導で大切なこと
コーチング、栄養学的な知識など、必要なことはたくさんあることと思います。
1番大事なことは何でしょうか?
患者様の心を動かし、行動変容を促すことではないでしょうか。
私は栄養指導時、毎回「私にとって、1番大事な方、この方に元気になってもらいたい、この方の家族に気持ちよく毎日を暮らしていただきたい。」を念頭に指導をしています。
その思いは、言葉や対応に現れます。
患者様との会話の中で、「どんなことから始められるか。どんなことなら続けられるか。」などを
一緒に考えアドバイスをし、励まします。
特定保健指導の指導方法は、まさしくこの指導方法です。
患者様に良くなってほしい、この願いがこの指導方法に繋がったことと思います。
知識をばらまくのではなく、自分の知識をその患者様にどのように使っていただくか
その方にあったアドバイスをいかにわかり易く実行につなげてあげられるか、が大事なことです。
「私にとって1番大事な方、この方に元気に暮らしてほしい」
この思いを持って、栄養指導を実行してみて下さい。
たとえば、両親、恋人にならどんな風に指導しますか?
一生懸命になって、どうすればいいかと思案にくれることと思います。
思いは必ず伝わります。
ただ、思い入れを強く持たず、患者様の負担にならないようにして下さい。
誠実で思いやりのある対応、患者様が指導を受けて良かったと
思っていただけるように努力すれば、知識やコーチングも
より自分をスキルアップさせてくれるでしょう。
この患者様にとって、「何が1番大事なことか」
人は心で繋がる部分があります。
動物だって同じですよね。
まずは自分の思いを「指導する」から、「元気になってほしい」に変えて
会話から行動変容できることを探す。
そして、行動変容が実行できたら、患者様も嬉しいし、
栄養士も嬉しいですよね。一緒に喜びましょう。
そうすれば次のステップへとつながります。
私の指導時の考え方です。
ご参考になれば。
2008/07/18