ジャンクフードの食べ過ぎの人の脳は麻薬中毒者と同じ状態になっているみたいです。
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ジャンクフード漬けにされたネズミに健康に良いとされる食品を与えても、食べずに飢えるというショッキングな実験結果が出ました。
この実験を行ったのはアメリカ・フロリダ州の科学者グループ。
ジャンクフード中毒のネズミの脳の感知の仕方を調べたところ、コカイン中毒のネズミと変わらない結果が出ました。
実験では、あるグループには栄養価の高いバランスの取れた健康食品を与え、もうひとつのグループにはジャンクフードを制限なしに与え続けたそうです。その中にはベーコン、チーズケーキ、ソーセージなどが含まれていました。
するとジャンクフードを与えられたグループは体重が増え、活動が減りました。驚くことに、肥満のネズミはまるで人間の麻薬中毒患者のように自傷行為まで始めたそうです。
さらに軽い電気ショックを与える条件にしても、ジャンクフードを食べ続けました。
そこで食事の内容を健康なものに入れ替えてみたところ、今度は食べることを拒否したのです。
ジャンクフードにはドーパミンの分泌を盛んにする作用があり、これはコカインを吸うとき、性的快感を得るとき、濃厚なデザートを食べるときなどと同様だと言います。
つまりジャンクフードを与えられたネズミのグループは、簡単に快楽を得るには高カロリーなものを食べれば良いと学習してしまったのです。
食事でも中毒になることが実証された形ですが、ダイエットをすると過食や拒食になったりするのは、こういったことが原因にあるとみられています。
1) Johnson PM, Kenny PJ. Dopamine D2 receptors in addiction-like reward dysfunction and compulsive eating in obese rats. Nat Neurosci. 2010, 13, pp.635-641.
2) Epstein DH, Shaham Y. Cheesecake-eating rats and the question of food addiction. Nat Neurosci. 2010,13, pp.529-531
2012/11/06