休園や休校で保護者から“出張給食”の依頼相次ぐ
02月07日 13時22分
新型コロナの感染拡大で保育所が休園になっても、給食のように栄養のバランスがとれた食事を子どもに食べさせてあげたい。
保護者のニーズに応える“出張給食”のサービスに問い合わせが相次いでいます。
このサービスを始めたのは、東京・港区の企業で、保育所の休園や学校が休校になった家庭には料金を値引きして、シェフに出向いてもらっています。
3日、0歳と2歳の子どもを育てる江東区の20代の女性が利用しました。
2歳の子どもが通う保育所は感染者が出て休園になり、女性は自宅で子どもの世話をしながら家事をこなすことに難しさを感じていたほか、給食のように栄養のバランスがとれた食事を食べてほしいと、野菜をふんだんに使った料理をオーダーしました。
シェフは筑前煮や野菜の肉巻きなど数日かけて食べられる料理を8品作り、保存用の容器に小分けにしていました。
料金は、割引を利用すると5600円ほどで、出前などを頼むより安いと感じているということで、早速、子どもが味わっていました。
女性は「子どもが家にいると『かまって』と言われるのを『ちょっと待ってね』と返事をしながら、家事をするのが大変です。
薄味にしてほしいといった相談もできるのがいいです」と話していました。
シェフは「コロナの影響で困っている家庭の依頼が増えていると感じます。感染状況が落ち着かないので、家でも、栄養のある食事を食べられるよう利用してほしい」と話していました。
“出張給食”の依頼が相次ぐ一方で、シェフの家族が感染するなど働けなくなるケースも出ているということです。
サービスを提供する企業は、事業を継続するために別のシェフをすぐに紹介できる態勢を整えています。
また、一般家庭を訪問するサービスのため、感染対策についてのガイドラインを見直すなど対策を進めているということです。
サービスを提供する企業の井出有希共同代表は「私自身も子どもの休園を経験していて、子どもが家にいながら、日々の食事作りや仕事するのはとても大変なことだと感じていました。問い合わせも一気にきたので、本当に皆さん困っていると強く思います。おととしの春、第1波のときに休校や休園が相次いだ時と比べると、経済を回すため、家庭と仕事の両立をうまく図っていこうと考える方が多いと感じるので、感染対策を行いながら家庭の食事で困っている方をサポートしていきたい」と話していました。https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220207/1000076274.html
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