栄養管理に関する法規では「適切な栄養管理」が主となってきますので、その意味を的確に遂行するにはすべての入院患者様に対して、少なくとも必要エネルギー及びタンパク質量は把握していなければなりません。
(それについては事業所も福祉施設も学校給食も共通していえることで、本来は個々の身体活動レベルや年齢、性別をもとに適切な栄養素量を提供することが管理栄養士本来の存在理由ではないでしょうか)
ドクターは外来も病棟も行ったり来たりで忙しすぎて、カルテを隅から隅までチェックする暇はありません。『特別な栄養管理の必要性』が例え「無」になっていたとしても、その患者様の既往に心疾患があったり、脂質異常症を持っていたりした場合、減塩や脂質制限等の検討が必要になってきます。
管理栄養士の常勤が義務づけられた事には大きな意味があると思っています。
「先生、この患者様は・・・」
と先生に相談できる関係が、本来の管理栄養士の役目であり、意義ではないでしょうか。
しかしながら事実上、入院患者様全てのアセスメントは、時間と人員の関係上なかなか難しいのが現状ですよね。どこの管理栄養士さんも誰も怠慢をしているわけではなく毎日必死なのは共通していえることです。
自分は監査の際「基本特別な管理の有無関係なしに全員見ていますけれど、熱中症やラパコレ等、短期入院の方はなかなか難しいですねぇ。」と、相談を持ち掛ける態勢でお話しています。
大概、入院患者様に対する計画書の数を数える人(監査の人)はいないので、いくらか抜けていても突っ込まれません(というか把握できません)
2014/07/31