栄養士として仕事をしている以上、ある程度縛られるのは仕方のない数値ですし、栄養士の集まりの場でこんなことを言うのもなんですが・・・
個人的には、あまり意味のないものだと思っています。
体と食のことを、本気で勉強して、わかってきました。食べたものがどう体の中で使われるか、消化・吸収されるかって、本当に個人差が大きい。青汁だけ飲んでいて、超健康な方もいますし(腸内細菌がものすごい)、健康や食に気を使いまくっても、不健康な人もいます。
そして、数値に縛られると、とんでもない組み合わせの食事になったりします。ある方の話ですが、とある病院で、カロリーメイトの卵とじが出てきたそうです。栄養士にクレームと言ったところ、「栄養的には十分満たしています」との回答だったとか。
極端な例かもしれませんが。
病気で何らかの制限が必要な方以外は、普通の食事を普通に続けること。昔から受け継がれてきた食習慣を続け、その時期に旬の食べ物を、昔から受け継がれてきた調味料で素朴に調理すれば、それが一番なのではないかな、と思います。学校給食の現状を見ると、(すばらしい給食ももちろんありますが)頭で考えるから、おかしな給食になるんだよなーと思う時が多々あります。
2015/06/13