在宅復帰に取り組んでいる老健の管理栄養士です。
当施設では「在宅復帰委員会」があり、毎月入苑・退苑の方の情報をやり取りしたり、在宅復帰までの各職種ごと(介護、看護、リハ、施設ケアマネ、栄養)のマニュアルの作成・更新、在宅復帰における制度の勉強会(在宅復帰率とは、施設が強化型を目指すには等)をしています。
管理栄養士としては、自宅に帰る可能性のある方に対し、
・入所時に家族への希望の聞き取り(どんな食事形態なら自宅でみれるか、用意できるか、現状だと何が難しいか)
・日々の食事観察(食事量やどのように食事をしているか、多職種で食事について気づいたことがあれば相談)、食事の変更(変更の食事箋は自分が書くこともありますし、看護・介護・リハ変更が必要なことに気が付いて変更を出すこともあります)
・入所後1カ月または3ヶ月程度のカンファレンスで入所から現状の各職種からの報告、家族に自宅復帰できるか、難しいのか方向性の決定。自宅に帰る場合は必要な食事の変更があるか確認。(自宅に帰らなくても家族から食事の要望があるときもあります)
・退苑前のカンファレンスで在宅のケアマネさん含め、家族へ各職種から現状と今後の利用したいサービスについてのお話(食事は本人や家族が用意できるのか、難しければヘルパーや宅配食の利用が必要なのか等)
・退苑後にデイケアやショートステイを利用する方は引き続き食事の様子観察
などなど、施設の方針として「在宅復帰の施設を目指す」と決まっていればやることはいっぱいあります。在宅復帰を目指していない利用者でも、日々の食事の様子や摂取量、栄養状態や体重の変化、栄養ケア計画の作成など、やることがいっぱいです。
2022/04/19