地震等広域災害への対応について2

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2011/09/19 08:46:12

私の勤務する病院では今まで地震の対策をおろそかにしてきましたが、今回の東日本大震災を見て食料や水の備蓄が必要なことに気づき、計画を出すように言ってきました。そこで立てたのが以下の計画です。こんなことも用意しておくと良い等ご意見をお聞かせいただければ幸いです。なお当院は約200床の精神科病院で、昼食にはデイケア100人分も出しています。病室と厨房は同じ階にあり、運搬はエレベーターを使いません。また、自然環境豊かな立地で、院内の敷地にバーベキューのできるブロックのかまどが4つあります。マキはたくさん積んであり、足りなくなっても裏山から補給できます。厨房設備では水は水道、プロパンガスによる炊飯器、ガス台、回転釜、電気によるコンビオーブン、冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、温冷配膳車、ボイラーからの蒸気による回転釜、食器洗浄機、消毒保管庫等があります。なお患者用に食事は3日分用意し、職員は各自で3日分の用意をしておくことというのが基本です。
 3 緊急体制の構築
変更事項
・デイケアの食事は正常な給食運営ができるまで中止する。
・選択食や行事食は実施しない。
・適時適温給食は厨房が完全に使用できるまでは実施できない。
・個別対応は必要最小限(医療的、器質的理由を原則)とする。
食札
・少なくとも非常用電源が残っているうちに、現時点での食札を印刷する。できないときは、今現在使っている食札を保存し、手書きで食札を訂正していく。
・ホールで食べるため食札の無い患者、デイケアや外来の残留者用には新しく食札を作り、食数は食札で管理する。

・水道が使えない場合は、院内に水の制限をする旨の紙を貼り、トイレ、風呂、洗濯、洗面所等の水は止め、水の確保の見通しがつくまではタンク内の水は原則飲食専用とする。
・厨房で調理や洗浄に一度使った水、川から汲んできた水、雨水をトイレ排水用に使う。
・お茶は水の確保ができるまで出さない。
・患者には1日1回、2リットルのペットボトルを配る。3日目以降給水車がくれば、水筒として使う場合もあるので、マジックで名前を書き各自1本は保存しておく。
・製氷機の氷は、清潔なポリ袋に入れ、プレハブ冷凍庫に保管し、電源が切れたときの保冷材として、また溶けたら飲用水として利用する。
食材
・冷蔵庫、冷凍庫、食品庫内食材の種類と量を把握する。発注書に蛍光ペンで印をつけ、載ってないものは書き足す。
・確実に食材が届くという情報がない場合、食材は届かないと想定し、早くダメになるものから優先的に使うように献立・調理を変更する。
・非常電源の確保が難しくなった場合、冷蔵庫や冷凍庫の食品は表面温度が10度に上がるまでは使えると判断する。
食器
・基本的に紙製品のディスポ食器と割り箸を使い、なるべく1つの皿に盛り合わせて使い、使った食器や割り箸は乾かし、かまどで燃料として使う。
・残菜は新聞紙で皿から残菜用バケツに落とし、あらかじめ掘っておいた穴に捨てる。ハエや臭いの発生を防ぐため、土で埋め戻すのを基本とする。使った新聞紙も乾かしたら燃料とし、ゴミを出さないようにする。

・夜等栄養担当内に人がいない時間に地震が起きた場合は、委託会社に連絡し、連絡網で出勤者の把握に努めると共に、病院に出勤し小人数でも給食が出せるように下準備を進めておく。
・出勤する栄養職員には、着替えや寝袋等病院に泊まることになっても困らない準備をしてもらう。
かまど
・厨房が一部崩れたり、加熱燃料の確保が難しい場合(交通が回復せず、自家発電燃料やガスボンベの交換が来ない場合)、デイケアのバーベキュー場を使い炊飯や汁物等の加熱調理をする。石組みの土台を確認し、崩れていたら補修する。
・雨が降りそうなときは食材納品の車を停める場所に設置しなおすか、上にテントをはる。かまどの燃料となるマキも、湿らないように屋根のあるところに置いたり、ビニールシートをかける。
・万一マキが濡れた場合は、なたで細かく割り、井けたのように隙間が多くできるようにして、風通しの良い所で乾かす。また使う直前廃油をかけて、燃えやすく水分をとばすように使う。
・火を消すときにはできるだけ土を使い、生活用水も無駄にしない。(バケツに用意)
・鍋の中には灰が飛び込むので、通常は必ずフタをしておく。
その他
・日の短い時には、調理や食事の時間を明るい時に行えるよう、食事時間を調整する。暗い時の調理や食事のための明りに廃油を利用したランプを準備し、廃油も1斗缶1つは常に確保する。(日中太陽電池で発電して夜光るライトでも良い。)

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