「煎茶の古いの」とは違うと思いますが…
関東のほうでは、番茶は「煎茶の荒いもの」と言った感じでしょうか。
柳茶の事を番茶と呼んでいたりします。それを焙じたものが「ほうじ茶」ですね。
関西の方では、日干番茶(平番茶)の事を番茶と呼んでいますが、私どもはその平番茶を焙じたものを「番茶」、焙じていないものを「生番茶」と呼んでいます。
「番茶」も地域によって多少違いがあるようです。
今、インフルエンザ予防に緑茶のカテキンが効果があると言われていますが、この場合の「緑茶」は、「煎茶」に限らず「日本茶」のことを言います。ただし、焙じてある番茶やほうじ茶は緑茶といわないこともあるようです。
この辺の所がよく理解されていないのかなと、このところ感じていました。
秋に作られる番茶(焙じていないもの)は、ポリサッカライドを多く含んでいると言われています。
このポリサッカライドは血液中の糖の代謝を助け、上がりすぎた血糖値を下げるさようがあるとか、筋肉の乳酸値を抑え、疲れにくい体を作るとか、体脂肪が燃焼されてダイエットにのなるとかいわれているようです。
1,2年前に、流行ったような気がしますが…
「番茶」で、ネット検索をかけてもけっこういろんな情報が入ってくると思いますよ。
最後になりましたが、私は地方の山の中で、お茶の栽培製造販売をしています。
20数年前に栄養士課程の大学を卒業し、直ぐに今の仕事についた為、全く栄養関係の実務経験はありませんが、管理の受験資格がなくなる前に国家資格を取ろうと思い勉強、そして今年合格しました。勉強をしていて、本当に浦島太郎状態でしたが、自分にとって大変意味のある勉強だとおもいました。
私事が長くなりましたが、番茶って、色々あるようですが、やっぱり「煎茶の古いの」ではないと思います。
「煎茶の古いの」って、お米でいうい新米、古米と同じで、新茶、古茶の古茶。昨年産以前のお茶ということでしょう。
2009/10/28