糖質制限食、賛成か反対か

『糖質60%、脂質20%、たんぱく質20%』

不動であるはずの栄養素の比率が覆される記事が出ました。

日本経済新聞より抜粋
『医師や栄養管理士らで組織する日本病態栄養学会が今月、京都市で開催した会議で「糖尿病治療に低炭水化物食は　是か？非か？」と題する討論が開かれた』

ご存知の方もいるとは思うが、沢山の医療従事者から注目を浴びた会議である。賛成側と反対側に病院の院長が立ちディスカッションが行われたのである。

論議を醸し出したのが

「 糖 質 制 限 食 」

である。

『米国のリチャード・バーンスタイン医師が1972年ごろに始めた食事法が起源といわれる。最も厳しい場合、１日に取る糖質の量を20グラム以下にするのが目安だ。』


近年学会で急速に認識が深まってきた実感があると賛成側の院長は述べる。


『糖質制限は、食べてはいけないものを決めるだけで済む。一方、カロリー制限では「食品交換表」をもとに食材のカロリーを計算し栄養に目配りしてメニューを決める。手間がかかり、自宅では長期間継続するのが難しい。』

とのこと。


特徴を言うと


≪カロリー制限食≫

3大栄養素の比率：糖質60%、脂質20%、たんぱく質20%

血糖値の改善：効果あり

体重の減少：効果あり

動脈硬化の予防：効果あり

寿命の延長：効果あり

継続性：続きにくい

長期的な健康影響：安全性はあり


≪糖質制限食≫

3大栄養素の比率：糖質12%、脂質56%、たんぱく質32%

血糖値の改善：効果大

体重の減少：効果大

動脈硬化の予防：実証例なし

寿命の延長：実証例なし

継続性：続けやすい

長期的な健康影響：不明な点は多い(大腸ガンリスク、尿中ケトン値の上昇)


この論議を見て栄養士同士でディスカッションしてみたら面白いなと思い取り上げさせて頂きました。

【賛成】か【反対】を述べ、自分なりの見解を述べて下さい。まだ正解はありません。栄養士としてこの問題を見つめて、素直な感想を述べて下さい。

糖質制限食、今後どうなっていくと思いますか？


病院の栄養士さん以外もお気軽に参加してみてください。
また面白い論議がありましたら上げさせて頂きます！




参照元：「主食」抜き「おかず」だけ…　糖質制限食、是非巡り議論　　日本経済新聞
参照元URL： http://s.nikkei.com/xpn7Th