初めまして。関東と北陸の公立小学校の学校栄養士経験者です。
【1】
統一献立とは、献立内容(メニューの名前)は統一で、実際細かな材料(調味料含め)としては各所属栄養士でしょうか?
各家庭への献立表配布(原材料の記載)等は行われていますか?(内容作成は変更を加えた各学校?)
勤務していた関東では「統一献立」で、食材は地域共通して同じです。
調味料は、その学校によって出来上がり量が違う事があるので、(よく食べるので汁物の水分量を多めにしている、火の入れ具合で蒸発量が違い塩分濃度に差が出る等)
栄養士立ち会いの下、味見の段階で「その日使っていた調味料の範囲」であれば調整していました。
調味料を足す時は、初めから献立に使っている調味料のみ可とします。
理由はアレルギー等の心配や、家庭に献立配布をしており何が入っているか明記しており逸脱することは行わない方が良いからです。
統一献立は毎月終わった後に見直し会議があり、各学校で具材の量(種類)、献立の味(調味料の増減)が問題なかったか確認がありました。
多くの学校が感じていた改善点があれば、次回の同献立で修正されます。
北陸の学校では、基本は各学校が献立を作り、月に1回市の統一献立の日がありました。
統一献立は大枠の献立名は統一されているものの、栄養士によって食材や調味料を変えているのが実態で、結局同じ《ような》献立を食べているだけでした。
栄養士って、自分なりの信念(こだわり)を強く持つ方が少なくなく、変更が許容されると独自性を持つ方が多い気がします。
【2】
パンとおかず等の区分は、関東・北陸共に2~3区分でした。数物は数の調整です。大人と高学年は同じです。
給食費は小中高学年で費用の差はありますか?
6年間を通じて平均すれば同じだと、6年間同額の給食費を払う所もありますが、
私の所は小中高学年で給食費に差があり、それに伴いおかずの量含め全体の量の調整があったと思います。
6年間の身体の成長は大きく、全統一とは考えてしまいますね。
個数モノの時は、せめてそれ以外の品(汁物や副菜等)で量を調整してあげたい所ですね。
【3】
納品業者の給食費は、関東では教育委員会所轄の給食会が発注をしており、そこが支払をしていました。
ただ、月に1回その学校独自給食を実施しており、発注は各学校の栄養士がしていたので、その支払は自分1人でしていました。
銀行に振り込みの際に学校印が必要なので管理職は見ますが、印を押すだけなので数字の確認は行われていません。
給食会計の最終とりまとめは栄養士が行っており、支払未納の子の徴収や金額が合わない事があり、時間が膨大にかかり大変苦労しました。
【4】
物資の停止については、関東も北陸もトピ主様と同じ感じです。
給食中止の申し出は担任が受ける事が多いので、4日以上の欠席につき・・・というのは担任も把握しており、保護者に伝えていただいていました。
4日以上の欠席者が毎月変動するという例は少なく、そこまで苦労した覚えはありません。
返金といえば、関東の時は乳糖不耐症やアレルギー等で牛乳を止めてほしいという児童が少なくなく、返金対応がとても面倒でした。
【余談】
コメント返信の内容で、"味が変わったね”と言われたとの事ですが、栄養士や調理員が変わると味は変わりがちです。
北陸で産休代替採用の時は、私が献立を考えていましたが、年度の途中で急に味が変わって食べなくなるのは困ると思い、前任の方の作業書を片っ端から真似ていました。
自分では、多少食材を変えたり、前任者が作った実施状況から修正の反映はしましたが、献立をほぼ変えたつもりは無くても、先生方から「以前より美味しくなった」とお褒めの言葉を頂くことが多く、戸惑いながらも嬉しかったです。
変えてないつもりでも、無意識に変わる所はあると思います。食べる側も作り手が変わると味が変わったと思いがちです。
献立に入っていない調味料を使わないようにしたいなら、”統一献立のせい”にするのも手です。私も統一献立で調理員さんに色々言われた時は”統一献立だからしょうが無いんですよね。今度先輩に相談します。”と言っていました。そうすれば、怒りの矛先はこちらに向きませんから。関係性をうまくするコツです!
”意見ができない”とありますが、意見を”聞く”事が大切です。
苦言を呈すのではなく、お伺いを立て、理解した上で提案が良いと思います。
私も若手時代に様々な学校を経験しましたが、栄養士の立場として言うべき所は言ってきましたよ笑
長々と失礼しました。参考になれば幸いです。
2024/06/11