昨日、施設に入所されていた方が天国へ旅立たれていきました。
その方は入所当時「ここの味付けが合わない」と全く食事に口をつけませんでした。
奄美の出身の方でやはり関東とは全く違うので・・・。
でもしばらくすると全量召し上がるようになりました。
「作ってもらえるだけありがたいわ」とよくおっしゃっていました。
しかしガンが進行しもう末期ということで病院から退院して施設に戻られた時にはガリガリに痩せて食事もほとんど食べられなくなっていました。
「故郷の味付けが食べたい」とずっとおっしゃっていました。
ネットで奄美の味付けを調べてだしの種類や味付けをいろいろ試しましたがすべて「こんなんじゃない」と言われてしまいました。
そして最期旅立たれるまで 、その方の意向に添える味付けにすることができませんでした。
自分の栄養士としての力のなさを痛感しました。
1人の味付けも満足に作ることができないなんて、と。
それが給食の限界なのかもしれないですが、やはり一人一人全員が満足する食事を提供し最期の最期までおいしかったと思っていただくというのが、特養の栄養士の仕事ではないかと思うので。
いろいろ考えさせられた1日でした。
お付き合いくださりありがとうございます。
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