抗がん剤治療を受ける患者さんへの栄養指導について

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2018/01/06 17:28:18

ある病院の管理栄養士さんから次のような質問を文章でいただきました。

癌患者さんへの栄養指導の際、抗がん剤の副作用などを事前に説明するとかえって不安にさせてしまうことがある。相談内容が食事の範疇を超え、心理の勉強が必要と感じるが、他病院ではどのような指導を行っているか。

この解答は、後日県内の栄養士の会合があるのでその時までに用意することになっています。

栄養指導がオーダーされたからには、患者さんは抗がん剤治療を受けること承知しており、その治療法についても医師から説明済みだと思います。

そこでちょっとした疑問がわきました。
僕も抗がん剤治療中の患者さんから栄養指導の希望があって相談に乗ったことはあります。ですが、すべてのケースにおいて治療前に指導することはありませんでした。
これは推測ですが、この栄養士さんの病院ではルーチンでオーダーされるのかもしれません。治療が決まったら栄養指導。というふうに。
たぶんそのほうが先回りして情報が伝えられ、症状が出たときにすぐに対処できるという利点があるのかなと思います。
ただ、症状がまだ起きてもない、しかも、症状の強度は患者さんによって違うので、事前に指導する意義がそこまであるのだろうかと。
あと意義と言えば…加算かな。癌でとれるようになったし。

もちろん、その栄養士さんの伝え方もひょっとしたらですが問題があったかも知れません。知識をひけらかすように亜鉛がどうとか。情報が多ければ良いというものでもないでしょう。
心理学は知識としては邪魔になるものでもないでしょうが、心理学を学んだからといって患者さんを不安にさせない指導ができるわけではないと思います。(僕は通信ですが心理学の大学を2年前に卒業しました。)

個人的には継続指導を前提に、一度目は自己紹介と、患者さんの普段の食生活や好きなものを聞き、医師からどのような説明を受けたのかを確認し、消化器症状が現れる可能性が高いことを告げられたのであれば、その時までは体重を維持する意味でも栄養があるものでなおかつ食べたいものしっかり食べて体力つけましょうくらいにとどめ、症状別の各論についてはあまり深く掘り下げなくてもいいのかな感じました。
治療をする時点で不安でいっぱいでしょうから、せめて食事くらいは「症状が出てから考えればいいか」と思ってもらえれば1つ不安を軽くすることが出来るのかなと思いました。
ただ、いざ症状がでたときに、具体的にどうしたらいいかわからないとそのほうが不安だよ!という患者さんは別でしょうけどね。
栄養指導の空気作りも大切でしょうね。

すみません。一人でぐるぐると巡ってしましましたが
みなさんは抗がん剤治療を受ける患者さんに対して、「事前に」栄養指導したことはありますか?その時、不安にさせてしまった失敗談、解決談などのエピソードはありますか?

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