認知症高齢者の栄養管理の考え方について

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2012/10/05 11:03:19

はじめて相談させていただきます。ちりとてちんと申します。
この病院に来て17年ほどになる管理栄養士です。この病院は精神科で、認知症の専門病院として機能しております。在院日数は400日に近く、入院患者の平均年齢は80歳を超えています。
栄養管理室は全面委託で、病院側の栄養士は1名(←わたくしです)

平成18年より栄養ケア・マネジメントを導入し、栄養管理計画に基づいて患者様にあわせた対応(低栄養にならないように等…)と、色々な対応を行って参りました。

現在、入院患者90名程中の数名の話なのですが、経口摂取が困難な患者がおられるため、色々な対応を行っています。例えば、嗜好を重視して個別対応を実施したり、量的に負担で食べれない場合は補助食品を使いながら、気分のよい時間帯をねらって提供したり…
認知症の場合、BPSDにあわせた対応が重要になるため、栄養管理室においても、出来るだけ希望に添えるよう対応を行っています。

最近、90歳を超えた患者様で、何をしても経口摂取が困難で… という方がおられます。最悪、経口以外の補給(静脈栄養等)や家族との面談によっては胃瘻等の手段により栄養補給を行うことになるわけなのですが、そこに行きつくまでには長い道のりを経て…

看護師サイドは出来るだけ経口から摂取させたいとの思いから、色々と頑張る(もちろん患者によっての話です)のですが、ある程度(数か月くらい)試みて困難な場合は、「あとは自然で…」でよいのではないかと思ってしまうのです。

40歳ぐらいの若年性認知症の方は、現在は失認、失行、嚥下障害ありなのですが、誤嚥性肺炎等の症状はなく今も経口摂取をムリクリ行っている状況です。(←この患者様の場合は、特例ですが…)

今年の夏、父が70歳で他界したことも、私にとって大きく影響していると思います。入院されている高齢の認知症で、経口摂取が困難になっている患者様の栄養補給の考え方にていて、みなさんどう思われますか?

できましたら、ベテランの管理栄養士さんに是非是非、ご意見をお願いしたいなぁと思います。

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